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スポーツ

2024/01/01

【柔道・グランドスラム東京】

村尾選手&永山選手がV パリ五輪へ「金メダル」誓う

金メダルを獲得した永山選手(左)と

村尾選手(右)

来夏のパリ五輪前哨戦で、表彰台の真ん中に立った。昨年12月2、3日に東京体育館で開かれたグランドスラム(GS)東京2023に、男女柔道部から卒業生を含む多数の選手が出場。男子90キロ級の村尾三四郎選手(体育学部2022年度卒・ジャパンエレベーターサービスホールディングス)と、60キロ級の永山竜樹選手(同18年度卒・SBC湘南美容クリニック)が金メダルに輝いた。

 

外国人選手対策徹底し 村尾選手オール一本制覇

決勝は内股で制した村尾選手

中学、高校、大学と個人・団体で無類の強さを誇ってきた村尾選手が、徹底した外国人選手対策でGS初優勝をつかみ取った。「日本人とは手足の長さや組み手、距離感が異なり、ギャップに対応し切れずに負けを経験した」と話す。「対戦相手をイメージして稽古してきた。守るのではなく攻める、距離感の違う相手にどう踏み込んで投げ切れるかを考えてきた」

 

5月の世界選手権は3位となり、8月のマスターズ大会は直前に左膝を負傷して出場を辞退した。同大会後に開かれた全日本柔道連盟の強化委員会で2番手との差が明白と判断されてパリ五輪代表に内定したが、「満足のいく練習ができない時期が続き、苦しかった」と語る。一方で、「けががあったからこそ自分と向き合い、見えてきたものもある」と前を向いた。

 

「不安も緊張もあった」という今大会だが、初戦を裏投げで制して流れをつかんだ。決勝では世界王者のルカ・マイスラーゼ選手(ジョージア)をゴールデンスコア方式の延長戦で下し、オール一本で頂点に立った。「24年はオリンピックチャンピオンの肩書を背負って終えたい」。緻密な対策と豪快な投げ技で、幼いころからの夢である金メダルを目指す。

 

「先輩に勝って代表に」永山選手が初切符

永山選手(右)にエールを送った髙藤選手

パリ代表切符のかかった男子60キロ級決勝は、東京五輪金メダリストの髙藤直寿選手(体育学部15年度卒・パーク24)と永山選手の顔合わせとなった。試合は負傷した髙藤選手の止血で2度の中断を挟んだ。永山選手は、「東京五輪代表のかかった19年のGS大阪で、中断直後にポイントを取られた場面がよぎった。油断しないように頭の中を整理しながら待った」。

 

再開した直後、仕掛けたのは永山選手だった。「どうやって投げたのか覚えていない」という一本背負いで勝利。長年にわたって王座を争ってきた2人が、握手をして健闘をたたえ合った。「よく頑張ったな。(パリでも)頑張れよ」―先輩からのエールに永山選手は「ぐっと来た」と振り返る。「ライバルであり、尊敬する髙藤先輩に勝って代表にならなければ意味がない。気負わず、焦らず、冷静に、意識を自分に向けたのが勝因」

 

表彰式を終え、メディアが待つミックスゾーンに向かう髙藤選手を、男子柔道部の上水研一朗監督(体育学部教授)が迎えた。「いい試合だった」。その言葉に、髙藤選手の目にも涙があふれた。「直接戦えてよかった、解放されたという気持ち。ここ1年、あまりいい試合ができていなかったけど、気持ちを前面に出して、自分の子どもや若い選手に気迫ある柔道を見せられたかな」と笑った。

 

大会後の強化委員会で、永山選手が代表に内定した。「日本代表の誇りを持って、自分らしい柔道で金を取りにいく」

 

ルーキー新井選手が銀 日本代表候補に急浮上

豪快な柔道で会場を沸かせた新井選手

男子100キロ級では、世界ジュニア選手権王者の新井道大選手(体育学部1年)が、2回戦で世界王者のアルマン・アダミアン選手(中立選手団)を大外刈りで退け、以降も海外勢に次々投げ勝った。しかし決勝はマトベイ・カニコフスキー選手(同)に一本負けし、「相手の柔道を見ようと受けてしまったのがよくなかった」と猛省した。

 

それでも、シニアの国際大会で初の決勝進出を果たし、五輪代表へ猛アピール。強化委員会は東京五輪金メダルのウルフアロン選手(体育学部17年度卒・パーク24)と新井選手の一騎打ちとして、同階級の代表選出を来春まで見送った。

 

今大会ではほかにも、パリ五輪男子73キロ級代表に内定している橋本壮市選手(同13年度卒・同)が銀メダル、女子70キロ級でスペイン代表の角田ロスタント愛選手(体育学部1年)が銅メダルを獲得した。

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