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熊本地震から3年――新設の実習場で追悼式

2019/5/1

「学部の熱い魂」受け継ぐ

2016年4月14日と16日に最大震度7を記録し、熊本県内各地に大きな被害をもたらした平成28年熊本地震。東海大学も熊本・阿蘇の両校舎など教育研究機関が被災し、農学部の学生3人が尊い命を奪われた。それから3年―、震災の記憶を風化させることなく、創造的な復興に向けてそれぞれに確かな歩みを進めている。

4月14日に阿蘇実習フィールドで農学部主催「熊本地震追悼式」が行われた。熊本地震発生から節目を迎えるこの時期に、地震で亡くなった方々をあらためて追悼することが目的。今回は今年3月に竣工した農学実習場Bを会場に、山田清志学長や荒木朋洋九州キャンパス長(学長補佐)、岡本智伸農学部長をはじめとした教職員と農学部の学生ら約70人が参列した。
 
参列者全員で黙祷した後、山田学長が、「これまでの追悼式とは違い、今回は建物の中で執り行うことができるようになりました。復興に向けた歩みの成果であり、亡くなられた3人の学生の皆さんにも喜んでもらえると思います」と追悼の言葉を述べ、荒木九州キャンパス長は、「この農学実習場は今年3月に竣工しましたが、阿蘇くまもと空港に近い益城町の新キャンパスの設計もスタートするなど、農学部の復興へ新しい一歩を踏み出しています。農学部の熱い魂を絶やすことなく、新しい学部をつくっていきます」と誓った。
 

岡本学部長に続いて九州学生会九州執行委員会の津田航士郎さん(農学部3年)が、入学後に復興支援ボランティアをしてきたことに触れ、「全員で力を合わせることで活気ある熊本をつくれると思います」と語った。
 
その後、山田学長ら教職員と南阿蘇村の吉良清一村長、学生代表の津田さんが献花し、終了後には参列者も献花して亡くなった方々を追悼した。

 
(写真上)荒木キャンパス長は「益城町の新キャンパスの設計もスタートし、新しい一歩を踏み出しています」と報告した
(写真下)学生を代表して献花する津田さん