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2015年8月1日号
留萌市民を対象に体験航海
望星丸と海洋学の魅力を発信

望星丸で留萌(るもい)の海を体感しよう―東海大学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)で北海道留萌市沖を巡る公開講座「海洋調査研修船『望星丸』体験航海とマリンサイエンス・ラボ」が7月11日に開催された。市民や市内の中高生に海洋学や水産学への興味を深めてもらうことなどを目指し、生物学部海洋生物科学科が初めて企画した。

留萌市は同学科の臨海実験場が設置されているほか、同市と地元の新星マリン漁協、東海大による交流協定を2003年度に結ぶなど交流が深い。今回の催しは、同学科の海洋実習に合わせて寄港した望星丸を活用し、市役所や漁協関係者に大学の教育研究の現状を知ってもらうことも目的としている。

体験航海の前日には、市と漁協による望星丸寄港歓迎会も開かれ、大学関係者や望星丸で研修を積む乗船実習課程の学生ら多数が参加。出席した同市の高橋定敏市長は、「体験航海を通じて、多くの市民に船のロマンを感じ、感性を磨く機会を提供していただけた。漁協と市、大学による産官学連携を生かし、今後も未来に向けてさまざまな取り組みを展開していきたい」と期待を語った。

学生が海洋観測を紹介 将来考えるきっかけに

50人をこえる参加者を乗せた望星丸は、午前10時に留萌港を出港。開講式に続いて船内を見学=写真=した後、望星丸の船員と同学科の南秀樹教授、学生らによるプランクトン採取と観察、海水採取などを披露した。また、荒木直行船長による講話では、望星丸に搭載されている観測機器や船の役割などが語られた。

参加した中高生たちは、「船や海洋が好きで、2年前に留萌港で行われた望星丸の一般公開にも参加しました。実際に航行する望星丸に乗船できてうれしい」「実験の様子が迫力満点で、海洋学に興味がわきました」と充実の表情。15人の生徒を引率した北海道留萌千望高校の小松信夫校長は、「海側から自分たちの街を見る貴重な機会になりました。生徒たちが将来を考えるために、広い視野を得る経験を積めたのでは」と話していた。

 
(写真上)生物学部海洋生物科学科の学生が観測の様子を披露