News:研究
2015年8月1日号
臓器線維症の研究拠点を形成へ
文科省の支援事業に採択 

医学部医学科基盤診療学系の稲垣豊教授が代表者を務める研究プロジェクト「臓器線維症の病態解明と新たな診断・予防・治療法開発のための拠点形成」がこのほど、文部科学省の平成27年度「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の採択を受けた。

研究はコラーゲンをはじめとする細胞間物質(マトリックス成分)が過剰沈着し、臓器の機能不全をきたした病態である臓器線維症の病態解明と新しい診断・予防・治療法開発が目標。現在国内で最も対応が急がれている、がんや糖尿病といった循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患などの生活習慣病の罹患臓器には、線維化病変が共通している。そのため、統一的理解が予防・治療法の開発につながると考えられるが、これまで国内には系統的に研究する施設はなかった。

プロジェクトでは昨年度、大学院医学研究科に細胞の発生・分化や老化などの生命現象で細胞外マトリックスが果たす機能を解明する「マトリックス医学生物学センター」を新たに設置。採択期間の5年間をかけて、多彩な背景を有する研究者と臨床医が系統的な研究を推進していく。