News:研究
2015年8月1日号
大船渡で震災関連調査の成果を紹介
望星丸の一般公開も

海洋学部の教員が7月4日、岩手県大船渡市の公共施設「シーパル大船渡」で開かれたシンポジウム「東北日本の海は今」で講演した。同学部では、文部科学省が公募し国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が採択された「東北マリンサイエンス拠点形成事業」に再委託機関として参画。東北沿岸域からその沖合における海洋生態系の調査研究に取り組んでいる。今回の催しは、これまでの研究成果を地域に発信しようと、岩手県や大船渡市、JAMSTEC、東海大学などによる共催で実施したもの。

市民や行政関係者ら約50人が参加したシンポでは、海洋地球科学科の坂本泉准教授と海洋研究所地震予知研究センター長の長尾年恭教授ら4人が登壇。2012年度から延べ200人の学生と東北を訪れ、研究に臨んできた坂本准教授は「三陸沿岸における3・11津波被害調査報告―大船渡・広田の海底はどうなった?」と題して講演。音波による海底地形・地質調査からわかったガレキの分布状況や種類、水産物への影響などについて解説し、「海底の底質は刻々と変化しており、継続して調査していく」と話した。長尾教授は「3・11 地震と地震予知の現状」をテーマに、地震予知に関する研究の最新状況について紹介した。

また、翌5日には大船渡港野々田地区岸壁で、東海大学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)の一般公開も開催。約440人の市民らが船内見学ツアーやポスター展示などを通じて、海洋学研究の最先端に触れた。


なお、7月19日には、静岡県・熱海港七半岸壁でも望星丸の一般公開が行われている=右写真。


 
(写真上)海底調査の成果を語る坂本准教授。北里大学海洋生命科学部の山田雄一郎講師、JAMSTECの藤倉克則上席研究員も講演した