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2015年8月1日号
【日本選手権1500m】荒井選手が日本一
悔しさをバネに急成長

地道な努力が日本最高峰の舞台で花開いた。6月26日から28日まで新潟県・デンカビッグスワンスタジアムで行われた日本選手権大会。陸上競技部の荒井七海選手(体育学部3年)が男子1500メートルで優勝を飾った。東海大学の現役中長距離選手として同大会初の日本一の栄冠だ。

東京箱根間往復駅伝競走への出場を夢見て、陸上競技部の門をたたいた荒井選手。しかし1年時の同大会は4区区間20位に終わる。「チームに故障者が多かったから選ばれただけ。力不足を痛感した」と悔し涙をのんだ。

その後もタイムが伸びず、2年時の箱根駅伝ではチームエントリーの20人に入れなかった。落ち込む中で、両角速駅伝監督(体育学部准教授)のひとことが飛躍のきっかけになった。「1年生で箱根駅伝に出場して満足しているだろう」―この言葉に、「核心を突かれた。がむしゃらに取り組み、箱根駅伝でリベンジする」と心に決めた。

2月には、両角駅伝監督に直訴して実業団選手が多く出場する香川丸亀ハーフマラソン大会へ一人で武者修行に。実力者たちの力を肌で感じた。さらに、チーム内でタイムの伸びていない選手のみで行われる合宿にも自ら進んで参加した。

5月の関東学生対校選手権大会1500メートルにはチーム3番手として出場。予選敗退となったが、「最後は競り負けたが、集団の前でレースを進められたので、後半にスタミナが切れる恐怖心を拭えた」

迎えた日本選手権。予選1組目で3分47秒60の好タイムをマークしトップ通過を決める。決勝でも2番手でレースを進め、ラスト200メートルでスパート。後続を一気に突き放し、3分43秒47の自己ベストで優勝した。両角駅伝監督は、「多くの選手は、ミスをすると“次の大会は頑張ろう”と先々に目標を設定する。しかし荒井は次の練習からその悔しさを晴らそうと必死になっていた」と努力をたたえた。

7月12日のホクレンディスタンスチャレンジ5000メートルでも、13分50秒52と自己ベストを約20秒更新。距離が延びても結果を残している。

急成長を続ける荒井選手だが、競技に対する姿勢は変わらない。「チームの状態もいいので、日本一になっても駅伝に出られる保証はない。無我夢中で目の前の練習に取り組んで、箱根駅伝につなげていきたい」

なお、日本選手権では円盤投げで米沢茂友樹選手(大学院体育学研究科2年)が準優勝している。

 
(写真)好位置でレースを進めた荒井選手。日本一を自信に、夏場の合宿でさらなる成長を遂げる