News:学生
2015年9月1日号
WSC王座奪還を目指す
【ライトパワープロジェクト】
オーストラリア縦断3000キロ 新型マシンで出陣



チャレンジセンター「ライトパワープロジェクト」のソーラーカーチームが10月18日から25日まで、オーストラリア・ダーウィンからアデレードまでの約3000キロで開催される世界最大級のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2015」(WSC)に参戦する。チームは09、11年と2連覇したが、前回大会は準優勝に終わっている。8月27日には湘南校舎で参戦体制発表会が行われ、山田 清志学長、チャレンジセンターの木村英樹所長(工学部教授)、福田紘大監督(同准教授)、学生代表の大塚隆司さん(大学院工学研究科1年)らがチーム体制や新造したマシンを紹介した。

隔年で開催されるWSCの前回大会で、ソーラーカーチームはライバルのオランダ・デルフト工科大学による「ヌオン・ソーラー・チーム」に敗れた。今回もデルフト工科大をはじめ、アメリカ・ミシガン大学や前大会3位のオランダの「ソーラーチーム・トゥウェンテ」など、各国の強豪チームが虎視眈々と世界一の座を狙っている。

「前回大会の悔しい経験が、チームの成長につながりました」と学生代表の大塚隆司さん(大学院工学研究科1年)は振り返る。一丸となって再び頂点を目指すチームは、昨年初参加したチリでの国際大会「カレラ・ソーラー・アタカマ2014」で優勝し、勢いに乗っている。今大会では多数の企業から協賛を得て、学生がニューマシン2015年型「Tokai Challenger」を製作した。8月7日には、パナソニックから提供を受けたソーラーパネルが、学生の作業する湘南校舎のものつくり館に到着。担当者とともにパネルをチェックした。今回のHIT太陽電池は、13年型に搭載されたものより0.7%発電効率が上がっている。ドライバーの睫光希 さん(工学部3年)は、「優勝に向け、“これ以上は望めない”というほどメンバー全員が突き詰めて新型マシンの開発にあたりました。応援してくださる皆さんに恥じない走りを見せたい」と意気込む。

レース本番に向けて福田紘大監督(工学部准教授)は、「今大会から充電に関するレギュレーションが厳しくなりました。その攻略がレースのカギとなりますが、“秘策”を用意して臨みます」と明かした。毎日、深夜まで準備を進める学生たち。マシンを9月10日に空輸でメルボルンへと発送し、10月7日からダーウィンに入る予定だ。

 
(写真上)優勝に向けて気合十分のメンバーと関係者ら  
(写真中)新型マシンはボディの空力が大幅に向上。車体の軽量化にも成功しており、理論上時速160キロで走行可能 
(写真下)改良されたHIT太陽電池が学生たちのもとに到着
ワールド・ソーラー・チャレンジ 
オーストラリア北部の都市・ダーウィンからスタートし、アリススプリングスなどを通過して南部のアデレードまで、約3000キロの走行タイムを競う世界最大級のソーラーカーレース(地図参照)。1987年にスタートし、2年に1度開催。今回で13回を数える。今大会には世界25の国と地域から46チームが参戦する予定となっている。10月17日にスタート順を決める予選が行われ、18日にダーウィンをスタート。5〜6日をかけて走破し、25日にアデレードで表彰式が開かれる。