News:学生
2015年10月1日号
住民の“集いの場”充実に向けて
3.11生活復興支援プロジェクト
結っ小屋に“ウッドデッキ”完成を記念してイベントも



チャレンジセンター「3・11生活復興支援プロジェクト」が、岩手県大船渡市越喜来(おきらい)泊地区に建設した集会所「結(ゆい)っ小屋」にウッドデッキを設置。8月30日に地域住民らを招き、完成記念イベントを開催した。結っ小屋は東日本大震災後の2011年5月に、地域住民の要請を受けて建てた応急公民館「どんぐりハウス」を移築したもの。デッキを設け、より多くの人々が集える環境を整備しようとメンバーは作業にあたった。

学生たちは8月17日から29日まで13日間をかけ、地元の人々の助けを得ながら、広さ約38・8平方メートルのウッドデッキを作り上げた。深尾日出海さん(工学部4年)は、「雨天が多く、ぬかるんだ地面や湿った木材に悪戦苦闘しました。苦労したからこそ、支えてくださる方々の感謝が身にしみ、チームワークの大切さを再認識できました」と振り返る。

海側に向いたデッキの端にはカウンターが取りつけられており、越喜来湾を眺めながら食事をとることもできる。「ランチタイムなどのちょっとした時間に、気軽に集まってもらえるような工夫をしました。気に入ってもらえるとうれしいですね」

いいとこマップ作成支援活動を続ける
完成を記念して開催したイベントには、地域の小中学生とその保護者ら14人が参加。泊地区の見どころを紹介する「泊いいとこマップ」を作成した。学生と参加者は4班に分かれ、1時間以上をかけて結っ小屋を中心に泊地区を散策。気になったポイントの写真を撮るとともに気づいた内容をメモし、集まった情報をマップにまとめた。

その後、完成したマップを示しながら、地域を巡った感想を発表。児童は保護者らに、「自然あふれる大きな滝や美しい山々、ナポリタンのおいしいお店、きれいな旅館など魅力ある場所がこんなにあるなんて驚きました。この地図を見た人に、ぜひ訪ねてもらいたいです」と報告した。

地域の人々からは、「この地に足を運び、支援を続けてくださっているのは心強いこと。このような催しには積極的に参加し、できることがあれば協力したい」といった声が聞かれた。

泊いいとこマップは結っ小屋に飾られ、今後も見どころを加筆していき、11月に湘南校舎で開催される建学祭でも展示する予定だ。藤一輝さん(情報理工学部3年)は、「結っ小屋を拠点とした復興支援の取り組みを、これから本格的に始めていきます。この催しはその第一弾。地域のさらなる活性化を目標に、新たな企画にも挑戦したい」と意気込む。

メンバーたちは、「結っ小屋までの道の整備など、やるべきことはまだまだたくさんあります。地道に作業を進めるとともに、一日も早い復興に向けて地域の方々の意見をうかがいながら、支援活動を継続していきます」と話している。
 
(写真上から)
▼イベントでは地元の人々と完成の喜びを分かち合った
▼木材を1本ずつ運び12日間かけて作ったウッドデッキは広さ十分
▼座って食事も楽しめる★“掘りごたつ”にヒントを得てデザインした
▼小中学生が地域の見どころを発表
▼あいにくの雨をものともせず泊地区を巡った