News:付属諸学校
2015年10月1日号
広がる学校週6日制、全付属高で実施を目指す
さらなる学力の向上などを目的に、昨年度から学園の各付属高校で完全学校週6日制の取り組みが始まっている。付属高輪台高校(港区)に続き、今年度からは付属静岡翔洋高校と付属第四高校(札幌市)が移行。増加した土曜日の時間を活用した多彩な取り組みが展開されている。

【静岡翔洋高】学びの楽しさ伝える

静岡翔洋高では、1年生が土曜講座を受講。「受験講座」や、7つの強化部活に所属する生徒が対象の「スポーツ実践」、楽しみながら各教科の基礎を学ぶ「サタデーセミナー」の3講座の中から、入学時に希望した授業を選択する。

サタデーセミナーは、4月に国語や数学など6科目の中から3科目を選択。教科書にとらわれず、教員が工夫を凝らした内容で各教科の面白さを伝えている。

英語ではレゴブロックとタブレット端末を活用。生徒が考えた物語をレゴブロックで表現し、タブレット端末で撮影。漫画風のテンプレートに英語のせりふを書き加えながら、英語力と発想力を養うものだ。

教務主任の松下哲郎教諭は、「各科目で個性あるプログラムを組みました。土曜日の授業が日ごろの授業への意欲をかき立てるものになれば」と話している。

【第四高】幅広い知識の習得を

全学年で週6日制に移行した第四高では、土曜日の時間で各種行事のほか、総合進学コースの生徒を対象に国語や数学などの演習に取り組んでいる。さらに、大学受験などで必須の小論文対策を行う「ライティング講座」や、東海大の教員を招いた「高大一貫講座」など特徴あるプログラムを実施してきた。

9月12日には、将来の進路について考える「土曜特別講座キャリア教育」と題した講演会を開催。「普段接する機会の少ない職業について知ってもらおう」と言語聴覚士と作業療法士を招いた。「通常のカリキュラムの中だけでは身につかない幅広い知識を得る機会にしてもらいたいと考えています」と研究主任の工藤優樹教諭は期待を寄せている。今後も各種講座をはじめ、平和学習や地域貢献活動などにも取り組んでいく計画だ。

◇学園では近隣の地域事情から週6日制としてきた付属仰星高校(枚方市)と菅生高校(あきる野市)を除き、1991年度から週5日制を導入してきた。しかし、社会情勢の変化を受け、2013年度から検討プロジェクト委員会を設置。学習環境の整備といった取り組みを進めてきた。来年度には、各地区の事情も踏まえた形で、提携校を含む多くの付属高校で移行が完了する予定となっている。
 
(写真上)静岡翔洋高では英語検定の面接対策も行われている
(写真上)第四高ではキャリア教育講演会を実施