特集:東海大生200人に聞きました
2010年5月1日号
ストレスと上手に付き合う
自分なりの解消法を見つけよう

新年度を迎えた慌ただしさは一段落したが、新しい人間関係や通学の満員電車など、自分を取り巻く環境の変化にまだまだ戸惑いを覚えている新入生も多いはず。「五月病」といわれるように、新たな環境にストレスを感じる人は多い。そこで今回は、東海大生200人が何に「ストレス」を感じているのかを聞いた。

「ストレス社会」といわれる現代の日本。多少のストレスはいい意味での緊張感となり、生きる上での原動力にもなる。しかし、ため込みすぎると、ささいなことを気に病む、怒りっぽくなる、無気力になる、注意力・集中力の低下など、さまざまな変化をもたらす。

東海大生200人へのアンケートでは、「最近ストレスを感じていますか?」という質問に約8割の学生が「はい」と回答。その原因としては「人間関係」が最も多く74人、ついで「就職活動や将来について」67人、「勉強」55人。景気の低迷を受けて新卒者の採用を控える企業が多い中、就職活動に困難を感じる学生の意識が反映されている結果となった。

ストレス解消法意外な第1位「睡眠」

アンケートでは、ストレスを肯定的にとらえる意見も多く寄せられた。「自分自身が成長していくためにも必要なものだと思う」(理学部2年・男子)、「ストレスに弱くても、それをカバーできる強固な人間関係を築ければ大丈夫」(健康科学部4年・女子)など、全体を通して「ストレスは生きていく上で常にあるもの。どのように向き合っていくかが大切」といった考えが目立つ。

それでは、たまってしまったストレスをどのように解消しているのか。その方法を聞いたところ、「体を動かす」「飲食」「買い物」「カラオケ」といった回答を抑え、「睡眠」が116人で1位に。睡眠は身体の疲れを癒やすイメージがあるが、「心身の疲れを回復するためにも大切」と、湘南健康推進室でカウンセリングを担当する臨床心理士の鹿子嶋愛さんは話す。「普段なら正常に判断できるのに、眠れない状況が続くと、自分の感情や行動をうまくコントロールできなくなります」

6位の「相談する」も身近な解決法。友人や先輩、家族などに相談する人が多いが、内容によっては話しづらいこともある。そんなときに活用したいのが、臨床心理士や保健師といった専門家。各校舎の健康推進室などへ相談に訪れるのもひとつの方法だ。

湘南健康推進室の萱場隆人さん(保健師)によるとカウンセリングの敷居は低くなり、10年前と比較して相談にくる学生は増加。昨年度の相談人数は1327人という。同室では個人カウンセリング以外にも、5月から6月にかけて、「心理テストで自分自身をもっと知ろう」「変えてみませんか あなたのコミュニケーション」などグループ講座も行っている。

「友達がいない、先生が怖いといった対人関係に関する悩みのほか、4月、5月は履修相談の学生も数多く訪れます。どんなに小さな問題でもいいので、気軽に訪ねて下さい」と萱場さん。ストレスの原因も多種多様ならば、その解決法も人それぞれ。自分に合った解消法を見つけて、「五月病」に負けない心と体作りを目指そう。(構成・編集部)

対処の仕方を知ろう
湘南健康推進室
臨床心理士 鹿子嶋 愛さん

4月から5月にかけては、友人ができないと悩む新入生が多いですね。グルー
プの輪に入りにくい、声をかけづらいと感じている学生もいると思います。分か
らないことがあれば周囲に聞いてみたり、ほかの話題を振ってみては?

春先は気分が晴れたり沈んだりするので、それをなくしたいという人もいます
が、人間は気持ちが揺れるもの。環境が変わればストレスを感じるのは自然なこ
とです。普段の自分を知り、それと比較して「いつもと違う」と感じたら、相談
窓口を訪れて、不安やストレスについて知ることから始めましょう。

ストレスはなくなりませんが、対処の仕方を分かっていればストレスがかかっ
ても自分は大丈夫、と不安を軽減することができます。

学生たちの声から

▶ ある程度のストレスは刺激にもなるので、無理して解消しようとしない(開発工学部3年・女子)
▶ 人間社会はストレス満載(体育学部2年・男子)
▶ 多少はストレスを感じるべきだと思う(教養学部3年・女子)
▶ ストレスは人生を無駄にさせる(工学部4年・男子)
▶ ストレスが少ないと達成感も低くなる気がする。ストレスを感じても、先のことを前向きに考えて原因と向き合うようにしている(文学部2年・女子)
▶ 自分を見つめ直すいい機会。しかし、考えすぎは危険(農学部2年・女子)
▶ ストレスはすぐに解消すべき。ため込むと体調不良・気力低下などで学業に支障をきたしかねない(情報通信学部3年・男子)