News:ひと
2015年11月1日号
学生美術全道展で最高賞
付属第四高校美術部 秋本結以さん(3年)

「時間の限りぎりぎりまで細部の修正を続けました。2回目の応募でラストチャンス、こんなに大きな賞をいただけてとてもうれしく、光栄です」

北海道内在住の高校生や大学生らを対象に開かれた学生美術全道展で、絵画や彫刻など4部門計292点の応募から最高賞の全道美術協会賞・北海道美術館協力会賞に輝いた付属第四高校(札幌市)の美術部に所属する秋本結以さん(3年)。昨年度は初めての応募で奨励賞を受賞、高校最後の年にさらに大きな花を咲かせた。

受賞作の油彩「Favorite place」は、美術部員として3年間通い続けた美術準備室の様子を、F150号(227×181センチ)の大画面いっぱいに描いた力作だ。10月3日から7日まで札幌市民ギャラリーで開かれた入選作品展でも、来場者の関心を集めた。

紙袋や画材などが散乱し、その奥には読書にふける女子生徒……第四高は、隣接する東海大学札幌校舎内に建設が進んでいる新校舎への移転を来春に控えている。美術部の活動場所も引っ越すため、「3年間の思い出が詰まった大切な場所。雰囲気だけでも絵の中に残したかった」。

制作中は昼休みも美術室でキャンバスに向かい、食事中も美術技法の専門書を読み込んだという。指導する美術部顧問の清武昌教諭は、「美術の道を志して努力を重ね、今回の作品でも最後までこだわって描き込んでいた。審査員にも好感を持って受け止めてもらえたのでは」と教え子の快挙に目を細める。

「先生や部の仲間の協力はもちろん、部活動に打ち込める学校の環境もあり、評価していただける作品を完成させられたと思います。受賞を自信に、見る人に何かを感じてもらえる、メッセージ性のある作品づくりを続けていきます」

 
引っ越しに向けた片づけの最中、「部屋にあった漫画を見つけ夢中になる後輩部員の姿を見て、作品の構想を思いつきました」と秋本さん