News:教育
2015年11月1日号
ハワイ大学と医学教育で連携
グローバルな医師の育成へ
英語から臨床実習まで
教育の国際標準化に貢献


東海大学医学部が来年度からハワイ大学医学部と連携し、カリキュラムに「ハワイ医学教育プログラム」(HMEP=Hawaii Medical Educational Program)を導入。日本で初めて本格的な米国式医学教育を実践する。今年8月には、ハワイ大医学部と「医学教育連携に関する覚書」を締結。10月19日に、東京・霞が関の東海大学校友会館で、「ハワイ大学医学部との教育連携に関する記者説明会」を開催した。

ハワイ大学医学部との教育連携は、日本国内における医学教育のガラパゴス化が懸念され、世界的な「医学教育の国際標準化」の流れへの対応を目指したもの。両大学は長年にわたって交流を継続しており、今年4月にはハワイ大学ウエストオアフキャンパスにハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)が移転するなど、連携を強めていることから今回の覚書締結に至った。

HMEPでは、アメリカで臨床研修経験などを持つ医師が医学部に派遣され、3年生までを対象に医学英語などの授業を開講。4年生では、選抜された10〜20人程度の学生がハワイ大学医学部での臨床実習準備教育プログラムを2カ月程度受講する。さらにその修了者は5年生で日本国内の臨床実習病院で米国式臨床実習に臨む。HMEP受講学生は4年修了時点で米国の医師国家試験Step1を、6年修了後には、日本の医師国家試験とともに同Step2を受験できるレベルにしたいという=表参照。

なお、ハワイでの臨床実習では、HTICの学生寮が活用される予定で、特別な学費は必要なく、参加者は渡航費用や滞在費など最小限の負担で最先端の米国式医学教育を実際の現場で学ぶことが可能となっている。

HMEPを紹介学生の挑戦呼びかけ

記者説明会には、新聞・雑誌などの記者をはじめ医療ジャーナリストら約20人が出席。医学部の今井裕学部長とハワイ大学医学部教授で国際医学医療オフィス部長補佐の町淳二氏が登壇した。

今井学部長は、日本の医学教育における国際化の必要性やこれまでの海外医学教育機関との連携について紹介。「世界で活躍できる医師の養成に取り組むことで、医学教育の国際標準化に貢献したい。学生たちには、将来目指す医師像を自ら考え設定し、ぜひHMEPにチャレンジしてほしい」と期待を語っている。

 
HMEPについて今井学部長(左)が説明