Column:Interview
2016年1月1日号
個人・団体で総合杯準優勝
自動車部 市川哲平選手(政治経済学部4年)

未舗装コースで走行タイムを競う「ダートトライアル」、舗装コースで競う「ジムカーナ」、運転技術の正確さと速さを競う「フィギュア」。学生自動車界では、それら3つの選手権におけるポイントの合計で個人・団体の全日本総合杯が争われる。

自動車部の市川哲平選手は、昨年8月9日の全日本学生ダートトライアル選手権で優勝するなど3大会で着実にポイントを重ね、総合杯準優勝。自動車部としても団体準優勝となった。

入学直後、部員募集の看板を見て、「メカニックは好きだから、のぞいてみようかな」と足を運んだ自動車部。練習会に連れて行ってもらったのがすべての始まりだった。ダートコースで先輩の運転する車に同乗し、「心を奪われた」という。「車ってこんなに速く正確に動かせるんだと感動しました。そこからはもう、ダートしか見えなくなりました」

自動車は好きだったが、楽しいことばかりだったわけではない。合宿は精神的にも肉体的にもきつい。「母親に無理を言って買ってもらった車を運転ミスで廃車にしてしまった」こともある。しかし、「ダートトライアルで勝ちたい」一心でそうした困難を乗り越えてきた。

迎えた全日本学生ダート選手権。3人一組で一人2本ずつ走り、よいタイムの合計で団体優勝を争う。市川選手は「路面に合わせた攻めの走り」がさえ、2本ともトップタイムをたたき出す。自身3度目の出場で悲願の初優勝を果たすとともに、団体でも15年ぶりの優勝に導いた。

限られた時間や予算の中で部の仲間たちと車を整備し、コースで走る練習を重ねた4年間。「学生時代にしかできない貴重な経験ができました」と笑った。(取材=小野哲史)

 
(写真)攻めの走りで全日本学生ダート選手権を制した市川選手