News:ひと
2016年1月1日号
水泳・全国大会で2冠
目指すは東京パラリンピック
学業と部活動を両立


森 一馬 選手(情報理工学部2年)

「紀の国わかやま大会 全国障害者スポーツ大会」(昨年10月24日〜26日・秋葉山公園県民水泳場)に出場した森一馬選手。水泳の50メートル自由形と50メートル背泳ぎで優勝し、この成果に対し情報理工学部長賞も贈られた。

「メダルや賞はうれしかったけれど、大会前の練習中に腰を痛めてしまい、目標タイムには全然届かなかったので課題が残りました」

生まれつき脚に障害があり、小学3年生のときにリハビリの一環で近所のプールに通い始めた。やがてクロール、背泳ぎ、平泳ぎをマスターし、試合にも出場。しかし、「中学生のころは結果が出なかった」という。

転機は高校1年時に出場した日本身体障害者水泳選手権大会の50メートル背泳ぎだった。銅メダルを獲得して自信を深めるとともに、「もっと速くなりたい」と練習に熱心に取り組むようになった。高校3年時にはアジアユースパラ競技大会の日本代表に選ばれ、400メートルフリーリレーで金メダルに輝いた。

東海大学への進学を決めたのは、「強い水泳部で自分を高めたかった」から。伊勢原校舎水泳部に所属する一方で、全国大会で活躍する湘南校舎の水泳部でもトレーニングに励んでいる。

コンピュータ応用工学科に在籍し、プログラミングやロボットの基盤作りといった学業も多忙なため、練習は週4回、1日2時間前後。それでも、「今年の1月から4月ごろは泳ぐたびに記録が伸びました」と成長の手応えを感じている。

「陸上では動きにくい分、水中ではとても動きやすくて、普段できないこともできそうに思えるのが水泳の魅力です」。そう語る森選手には、明確な目標がある。「まずは目の前の大会に向けて頑張りながら今年のジャパンパラリンピックに出る。最終的には2020年の東京パラリンピックに出場したい」。大好きな水泳に打ち込むその表情は、充実感にあふれている。(取材=小野哲史)

 
(写真)2つのメダルを手に笑顔の森選手。「練習がつらいときもあるけれど、友達と出かけたり、音楽を聴いたりしてリフレッシュしています」