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2016年3月1日号
[甲府高野球部]25年ぶりの選抜出場決定
Wエースで初の日本一目指す

3月20日から31日まで兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される選抜高校大会。出場32校を決める選考委員会が1月29日に大阪市内で行われ、付属甲府高校野球部が25年ぶり5度目の出場を決めた。菊地大輝選手(2年)と松葉行人選手(同)のWエースを軸に、狙うは春夏通じて初の日本一だ。

「これまでは夏に照準を合わせてチームをつくってきましたが、数年前から夏の甲子園(全国高校選手権大会)の期間中も、新チームの主力は学校のグラウンドで基礎練習や練習試合を行うようにしました。その成果が出てきたように思う」と村中秀人監督(甲府高教諭)は語る。

新チーム初戦となった秋季山梨県大会では5連覇を飾り、続く秋季関東地区高校大会では準決勝で、優勝した木更津総合高校に0―2と惜敗したもののベスト4入り。新チームの公式戦8試合の通算防御率は、選抜出場32校中トップの0.98、打率は3割5分5厘、16盗塁をマークしている。

「例年に比べると打力は劣りますが、今年は走力がある。1点ずつ小刻みに重ねていきたい」と村中監督。その言葉の裏には絶大な信頼を寄せるWエースの存在がある。

武器は投手力と走力

昨夏の甲子園でも3試合に先発した菊地選手は、最速146キロの直球が武器。関東大会こそ右肩の炎症で1試合の登板にとどまったが、今オフは体重を7キロ減量し、「秋に比べても状態はいい」と手応えを口にする。

一方、菊地選手に代わって関東大会の2回戦で自己最多の8回を投げ、準決勝では敗れはしたものの初完投した松葉選手は、村中監督も「ずっと右肩上がり」と絶賛するほど成長している。「投げるのが好きで、5種類の変化球もそのほとんどは高校に入ってから独学で学んだ」という努力家は、制球力も抜群だ。

付属相模高校を率いて1922年の選抜大会で準優勝した村中監督は、「春のカギは投手力。菊地が本調子になれば日本一が見えてくる」と語る。

50メートル5秒8の1番・萩原杏磨選手(2年)を筆頭に、2番・谷口極選手(同)、3番・福武修選手(同)とあわせた俊足トリオが甲子園を駆け巡り、圧倒的な投手力で守り抜く。開幕まであと1カ月。優勝への視界は良好だ。

 
(写真上)25年ぶりの選抜出場が決まり、喜びを爆発させる選手たち
(写真下)選抜に向けて菊地選手(写真左)は、「いつでも投げられるように準備をして、いいピッチングをしたい」と話す。松葉選手は、「昨夏の選手権で甲子園の雰囲気を味わえたことは大きい。選抜では完投したい」と意気込んだ