News:ひと
2016年3月1日号
日本選手権で初優勝

カーリング世界一を狙う
得意のカナダで“アイスをつかむ”


吉田夕梨花 選手(国際文化学部4年)


「これまでやってきたことを信じて氷の上に立ちたい」。3月19日から27日までカナダで開催される世界女子カーリング選手権に、「ロコ・ソラーレ」の一員として出場する吉田夕梨花選手は、力強くそう語った。

ブラシで氷をこすりながらハウス(円)の中心にストーンを近づけ得点を競うカーリング。日本では1980年代、小栗祐治さんが北海道の常呂町で根づかせた。

吉田選手はその常呂町出身。母も選手だった影響で、5歳のときに姉・知那美さんとともに競技を始めた。「小学3年生から高校まで授業があるので、常呂町の子どもにとっては必修科目」と笑う。町には屋内専用施設があり、五輪選手も多数輩出している。

吉田姉妹をはじめ、常呂町出身者を中心に活動するロコ・ソラーレだが、世界選手権までの道のりは楽なものではなかった。五輪経験のある本橋麻里選手が産休で一時チームを離れ、昨年5月には司令塔であるスキップのメンバーが交代。「夏ごろはボロボロのチーム状況で、世界選手権は遠い目標。目の前の大会をどう戦おうかという状態だった」

それでも、“攻めるときは攻める、引くときは引く”チームプランを徹底し、大会を重ねるごとに歯車はかみ合った。11月のパシフィックアジア選手権大会日本代表決定戦で優勝し、日本代表として10年ぶりに本戦も制して世界選手権の出場権を獲得。「枠を取ったからにはなんとしても自分たちが出場する」と、日本選手権大会(2月6日〜13日・青森)で優勝を飾り初出場を決めた。

吉田選手は4選手の中で最初にストーンを投げるリードを務める。「力のある選手が3人も後ろにいるので、“あとは任せた”という気持ちで投げています(笑)。海外の会場は日本に比べてストーンが滑りにくい。カーリングは“アイスをつかめる”チームが勝つんです。カナダは毎年試合に行っているので得意」と自信ものぞかせた。

 
(写真上)世界選手権に向けて札幌市内で練習に励む吉田選手
(写真下)日本選手権の金メダルを手に笑顔も