News:学生
2016年3月1日号
水泳部が岩手県沿岸部へ
「2年分の思い」を届ける
水泳教室などを通じて支え合いの大切さを学ぶ


2年分の思いを被災地へ――。湘南校舎の水泳部が1月23日に東日本大震災で被災した岩手県釜石市、大船渡市、陸前高田市を訪問。2013年度、14年度のチャリティーイベントでの収益金を元に制作したスイミングキャップなどを現地の子どもたちに届けた。

「大学生になるまで水泳を続けられるのは周りの支えがあるからこそ。私たちが世界に貢献し、恩返しをしよう」

水泳部は04年度から、チャリティーイベントやキャンパス内での募金活動を行っている。加藤健志ヘッドコーチ(体育学部非常勤講師)は、「競技以外の活動を通じて日ごろ出会うことのない人とのつながりを感じてほしい」と話す。

イベントの企画、運営、広報活動に至るまですべてを選手たちが担い、世界各国の飢餓や水不足に苦しむ地域などに収益金を寄付してきた。

11年3月に東日本大震災が起きてからは被災地への支援を始めた。12年度には、津波でプールが流され練習ができなくなった陸前高田市の高田高校水泳部の生徒たちに、陸上でもできる練習方法をまとめたDVDとトレーニング機材を届けた。

さらに、13年度と14年度に集まった収益金を使い、オリジナルのスイミングキャップと模範的な泳法をまとめたDVDを作成。23日の訪問につながった。

チャリティー活動を統括した江藤優さん(政治経済学部4年)は、「試合もあり、届けるのが遅くなってしまったが、チャリティーに協力してくれた方々の思いを伝えるためにも、自分たちの手で渡したかった」と話す。

そのほかにも現地では水泳教室も訪ね、泳ぎ方を指導するなど交流を深めた。江藤さんは、「実際に子どもたちと会って、私たちも競技へのエネルギーをもらった。『支え合い』の大切さを心から感じた」と話していた。

 
(写真上)大船渡市では、プレゼントしたスイミングキャップを被った小学生を前に模範泳法を披露
(写真下)高田高に足を運び、DVDを手渡した