News:教育
2016年3月1日号
学生が市民向けイベントを企画
課程資格教育センター
キャンパスを飛び出し現場に触れる

博物館の学芸員や公民館活動などに携わる社会教育主事。どちらも専門知識と経験が大切になる仕事だ。その指導にあたる課程資格教育センターが1月末から2月にかけて、大学での学びを現場で生かす力を養うことを目的に、学生たちが携わる市民向けのイベントを開いた。

【学芸員】体験型ワークショップで視覚障害者をサポート

学芸員の資格取得を目指す学生ら18人が1月24日、「神奈川県立花と緑のふれあいセンター花菜ガーデン」(平塚市)で開催された「感じる公園ワークショップ@花菜ガーデン」の運営をサポートした。

体験型の環境教育プログラムなどを展開している葛西臨海・環境教育フォーラムと東海大学課程資格教育センターの博物館プロジェクトが協働し、障害の有無などにかかわらず楽しめるイベントとして実施したもの。視覚障害者を含め約20人が、イチゴの食べ比べや長ネギの収穫などを体験した。

同プロジェクトでは近隣の美術館や博物館が開くイベントの企画・運営に学生が参画し、ノウハウを学ぶプログラムを展開している。誰もが楽しめる「ユニバーサルミュージアム」への理解を深めることも狙いだ。

学生たちはイベントの前日に盲学校の教員から視覚障害者の介助方法を学び、全工程をシミュレーション。当日は準備や受け付けのほか、障害者のアテンドなども担当した。

介助犬を連れた参加者をサポートした学生は、「安心して企画を楽しんでもらえるよう努めました。笑顔を見てほっとした」と話す。

指導する同センターの篠原聰准教授は、「多様なイベントに携わることは、目的に合った企画・運営の方法を学ぶ貴重な経験。今後も継続したい」と話している。


【社教主事】若者向け講座を通して公民館の仕事を体験

1月23、30日、2月6日の3日間にわたって、社会教育主事を目指す学生を対象に同センターが開講している「社会教育演習2」の受講生が、神奈川県相模原市の大野南公民館で「若者講座」を企画・運営した。

社会教育主事は、主に公民館などで開かれる市民向けの社会教育を担当する専門職。市町村の教育委員会に必ず置かれ、公民館の職員などに助言する役割を担う。授業を担当する古里貴士講師は、「最近は公民館の仕事を知らずに受講する学生が増えている。実務を経験し、将来像を具体的に考えるきっかけをつくりたいと考えた」と話す。

学生たちは、大野南公民館の職員や市民で組織される実行委員会に参加。高校生から30代までを対象にした若者講座でコミュニケーション力を高めるイベントを開こうと、プログラムの立案や講師の選定、依頼などに携わった。石黒正隆さん(政治経済学部3年)は、「社会教育の仕事がどのように進められるのか具体的なイメージがつかめた」と話す。

1月30日の講座では地元で活動している劇団「ギフトBOX」を講師に迎え、「自分を表現しよう」をテーマに設定。メンバーの指導を受けながら、好印象を与える発声法や話し方を学んだ。

王芸潔さん(観光学部4年)は、「公民館が多くの市民に活用される重要な施設だと実感できた。この経験は社会人になってからも役立つはず」と話していた。

 
(写真上)公園内の畑で長ネギを収穫
(写真下)参加者からも大好評だったイベント