News:教育
2016年6月1日号
医学の国際標準教育を展開
医学部のHMEPが本格始動

日本初の本格的な米国式医学教育を実践する「ハワイ医学教育プログラム」(HMEP=Hawaii Medical Education Program)が、今年度から東海大学医学部で開講されている。 同プログラムは大学間の垣根を取り払った「オープン学生交流クラス」(OCC=Open Cross Class at Tokai)として開講。関東圏にある私立4大学(順天堂大学、東邦大学、慶應義塾大学、日本大学)の各医学部の参加で開始された。

4月23日には伊勢原校舎で第1回の授業を実施。ハワイ大学医学部の町淳二教授が「OpenClassイントロ・国際標準」をテーマに講演し、同学部生のほか、東邦大学医学部の学生ら約120人が聴講した。

東海大学医学部では、昨年度にハワイ大学医学部と「医学教育連携に関する覚書」を締結し、HMEPを導入。OCCの開講に向けて準備を進めてきた。サイエンスとアートの両面から医学への理解を深め、医師に必要な能力を習得させるのが狙い。

初年度は、医療、社会福祉、国際関係、政策研究など多様な分野で活躍する国内外のスペシャリストを招聘し、国際標準教育を展開していく。

町教授は冒頭で、「平成28年熊本地震」により亡くなった農学部の学生3人を追悼。参加者全員で黙祷をささげた。

講義では、自身が医師を目指した経緯を振り返りながら、日米の医学教育システムを比較。「科学的知識や技術(サイエンス)とともに、患者や家族を思いやる感性(アート)が大切」と強調した。また、医師に必要な6つの能力についても解説。「夢を信じる者に未来は託される」とアドバイスした。

「継続して受講することで、医学の知識や技術とともに人間力を高めたい」と、学生たちも意欲的だ。

なお、秋学期以降に参加を希望する大学もあり、さらに対象を広げる予定。来年度からは英語による専門教育も開始するなど、プログラムの充実も図っていく。

 
(写真)町教授の講演を熱心に聞く学生たち。「国際的に活躍する医師を目指す」「アメリカに留学する」など目標を語っていた