News:学生
2016年8月1日号
学生たちのアイデアで地域を盛り上げる
初夏を彩るラベンダーまつり

札幌校舎で7月17日、夏の恒例イベント「第9回南沢ラベンダーまつり」が開かれた。校舎のある札幌市南区は日本のラベンダー栽培発祥の地として知られており、地区の特性を生かして大学と地域が協力して地域活性化につなげようと行われている。昨年度は敷地内に付属札幌高校の新校舎建設が進んでいたため実施が見送られたが、2年ぶりに札幌高の建学祭とオープンスクールに合わせて実施され、見ごろを迎えたラベンダー畑に約20000人が来場した。

香料として活用されるほか、富良野など北海道各地の観光地で観賞目的に栽培されているラベンダー。日本では1937年に南フランスから輸入され、キャンパスのある札幌市南区南沢地区の農園で耕作を開始。抽出されたラベンダーオイルは日本中へと出荷されていた。その後、海外から安価な合成香料が入ってきた影響などで72年に栽培が中止され、耕作地は住宅地へと転用された。

東海大学では2002年度から、同地区が日本のラベンダー栽培発祥の地であったことを後世に伝えようと「ラベンダーキャンパス化計画」を推進。最多時で約3600株のラベンダーを植栽してきた。南沢地区町内会連合会でラベンダーの普及に取り組む伊藤征夫さんは、「地区内の個人宅でもラベンダーが栽培されるなど、今では地域のシンボルになっています。全国にキャンパスがある東海大学を通じて、地域の魅力を幅広く発信してもらいたい」と期待を寄せる。

活動の成果を披露 子ども向けの取り組みも

まつりは、ラベンダーキャンパス化計画に合わせて始まった同校舎吹奏楽部による「ラベンダーコンサート」を発展させたもの。南沢地区の資源を生かして、地域との連携をより深めることを目指している。

会場では、チャレンジセンター「札幌ボランティアプロジェクト」が、南区内で採石されている「札幌軟石」を活用した「ミニ盆栽づくり」やラベンダーを使った「しおりづくり」のワークショップを実施。国際文化学部地域創造学科の学生を中心に南区石山地区でカフェを運営する地域カフェ研究会「スリーカフェ」は、コーヒーやベーグルなどを販売した。 

それぞれのブースには行列ができる盛況ぶり。ボランティアプロジェクトの青木美那海さん(生物学部2年)は、「私たちのブースには子どもの来場も多く、楽しんでもらえたのでは」と充実の表情。赤松遼太朗さん(同3年)は、「軟石のミニ盆栽は本当に好評で、テントの裏で石を削っても追いつかないほど。協力していただいた皆さんに感謝したい」と話す。スリーカフェの永山恭平さん(国際文化学部2年)も、「オーダーを覚えるだけでも大変。この経験を生かして地域の皆さんとの交流につなげたい」と笑顔で語った。

目と耳で楽しむ催しに 地域との協力で大成功

ラベンダー畑と札幌高新校舎の間のスペースで行われた吹奏楽部による「ラベンダーコンサート」では、『マーチ・スカイブルー・ドリーム』など6曲を披露。学生サークル「祭屋」の「よさこいソーラン演舞」が会場を盛り上げ、ダンス部によるステージでは、地元の小学生も出演し、詰めかけた観客の目と耳を楽しませた。

実行委員長を務めた国際文化学部の谷本一志教授は、「天気が不安でしたが、予定どおりのプログラムで進行できた。地域の皆さんとの協力関係もあり大成功でした。今後も継続していきたい」と話していた。

 
(写真上から)
▼ラベンダー畑をバックに吹奏楽部のメロディーがキャンパスを覆った
▼満開のラベンダーが約2000人の来場者を迎えた
▼ボランティアプロジェクト(3枚目)とスリーカフェのブース(4枚目)も大盛況。札幌軟石のミニ盆栽やスリーカフェの商品は終了前に売りきれる好評ぶりだった
▼札幌市の秋元克広市長ら行政関係者がまつりを視察。秋元市長は学生とも気さくに記念撮影に応じ、地域住民らと意見を交換した