News:付属諸学校
2016年8月1日号
土曜授業で独自の取り組み
【静岡翔洋高】短期大学部と連携

さらなる学力向上などを目的に一昨年度から各付属高校で完全学校週6日制の取り組みが進む。増加した土曜日の授業を利用して、多くの高校で独自のプログラムを実施。2015年度から6日制に移行した付属静岡翔洋高校のサタデーセミナーでは、短期大学部と連携した授業が展開されている。

静岡翔洋高では今年度、1、2年生が土曜授業を受講している。7つの強化部に所属する生徒を対象にした「スポーツ実践」のほか、「受験対策講座」、「サタデーセミナー」の中から入学時に希望した授業を選択できる。 

サタデーセミナーは、楽しみながら各科目の基礎を学ぼうと、毎年4月に1年生が5講座から、2年生が6講座からそれぞれ2講座を選択し、履修する。家庭科の講座では、短期大学部の児童教育学科、食物栄養学科の教員と学生を招いた特別授業を実施。両学科ともに3回ずつの講義が予定されており、担当する牧野奈央教諭は、「学園が一体となった授業。土曜日の授業を有効に使い、ほかの高校ではできない経験をしてほしい」と話す。

6月25日には、児童教育学科による1回目の授業が行われた。「あかちゃんの不思議」をテーマに、乳児の発達に関するDVDを視聴し、人形を使って紙おむつの替え方や抱き方を実践した。

生徒たちは、「自分が親になったときのことを考えながら授業を受けました。将来に役立つと思います」「保育士になるのが夢。あらためてすてきな仕事だと感じました」と話した。 食物栄養学科による授業の初回は7月16日に実施。高塚千広講師ら4人の教員と、静岡翔洋高を卒業した11人の学生とともにヨーグルトムース作りに挑戦した。

実習中には、高塚講師が、「水はかき混ぜても泡立たないが、温めた牛乳はなぜ泡立つのか」についても講義。生徒は、「普段意識していない視点だった。タンパク質の有無で泡立つかが決まると聞き、料理を科学的に見る楽しさを学べた」と話した。

ボランティアとして生徒にアドバイスをした学生は、「久しぶりに母校に戻ってきた。好きな分野を後輩に教えることができ、やりがいを感じた」と笑顔を見せていた。

 
(写真上)食物栄養学科の授業では、白衣を着た学生が笑顔で調理の楽しさを伝えた
(写真下)児童教育学科の授業で赤ちゃん人形を使い、抱き方を学ぶ生徒たち