News:総合
2016年10月1日号
防災セミナーで議論
過去の経験をどう生かす

災害の教訓を生かして将来の防災を考える―。海洋学部と東海大学海洋研究所主催の防災セミナー「熊本地震・東北地方太平洋沖地震から学ぶ」が、9月4日に静岡市で開催された。9月1日の防災の日の前後に3年前から開催されている催しで、毎回地震や防災の専門家が最新の研究成果や活動内容を紹介するのが特徴だ。市民約50人が参加した=写真。

当日は、長年にわたって静岡県の防災行政に携わってきた岩田孝仁教授(静岡大学防災総合センター)が講演。災害での被害を減らす「減災」の発想が一般化した結果、「被害をゼロにしなくてもよい」という誤った認識が広がっていると現状を分析し、あらためて「防災」の理念に立ち返るべきだと訴えた。その後、海洋研究所の長尾年恭所長が、平成28年熊本地震の発生メカニズムや今後の危険性を解説。また、地震直後に東海大の支援チームを率いて現地に入った木村英樹チャレンジセンター長による活動報告のほか、海洋学部の教員や企業が清水校舎近隣で学生とともに行ったフィールドワークなどをもとにした学生の防災意識の分析や対策なども発表され、会場を交えた意見交換も行われた。

参加者からは、「幅広い視点から学ぶ貴重な機会だった。今後の防災活動に役立てたい」との声が聞かれた。