News:研究
2016年10月1日号
笠井教授が環境大臣賞を受賞
地球環境の保全や保護に貢献

産学官連携で成果を収め、その推進に大きな功績を挙げた個人やグループに贈られる「第14回産学官連携功労者表彰」が8月19日に発表され、工学部土木工学科の笠井哲郎教授が環境大臣賞を受賞した。同賞は、地球環境の保全や保護などに顕著な功労があった者が選出されるもの。

笠井教授は、コンクリートを施工する際に余った生コンや運搬に使用するアジテーター車の中に残さとして生じる「戻りコンクリート」を再利用する技術を鹿島建設や三和石産と共同で開発。新規にコンクリートを生成する場合と比べて二酸化炭素の発生量を9割ほど抑え、かつ鉄筋コンクリートの材料にも利用できる高い強度を持った「低炭素コンクリート」の実用化に世界で初めて成功した。なお研究は、環境省の平成24年度環境研究総合推進費の支援を受けており、笠井教授とともに研究に携わってきた同学科2003年度卒業生で三和石産の大川憲さんも受賞した。

笠井教授は、「一方で戻りコンクリートの発生は、生コン業界でも経営を圧迫する大きな要因となっており、この技術を実用化した施設の実現にも力を尽くし、地産地消型のコンクリート資源のリサイクルにも貢献していきたい」と話している。
 
(写真)26日に東京ビックサイトで開かれた表彰式で賞状を受け取る笠井教授