News:教育
2016年11月1日号
大学の取り組みなどで意見交換
防災に強いまちづくりを

湘南校舎で10月1日、地域住民を対象にした第2回防災フォーラム「地震発生! あなたならどうする?」が開催された。To-Collaboプログラムの大学推進プロジェクト「地域デザイン計画 安心安全事業」の一環。校舎のある秦野市や大根地区自治会連合会と連携した催しで、防災に強いまちづくりを進めるために、市民の意識と知識の向上を目指した。

会場の2号館小ホールには、学生や教職員をはじめ、秦野市内の自治会役員や神奈川県立秦野高校の生徒ら約220人が集まった。

防災システム研究所所長で防災・危機管理アドバイザーの山村武彦氏による基調講演「最近の災害に学ぶ〜家庭と地域の実践的防災対策〜」に続いて、工学部土木工学科の梶田佳孝教授が登壇。「過去の災害からみた防災報告」と題して、今年4月の平成28年熊本地震の発生状況や被害について解説し、「地震や津波、台風、ゲリラ豪雨などのさまざまな災害に適した対策が必要。一方で、防災は市民の皆さんが主役であり、行政が発信する情報を積極的に得て備えに生かしてもらいたい」と強調した。

続いて情報理工学部情報科学科の内田理教授が、「ICTを活用した防災訓練・防災マップ作成による若年層への防災教育」をテーマに講演。神奈川県の平成28年度「大学発 政策提案制度」で最優秀賞を受賞した取り組みについて、これまでの成果も含めて語り、「防災意識の低い若年層に、災害時のツイッター活用といったICTを用いた活動を教え、防災教育プログラムの策定を目指す。県が掲げる『災害に強いかながわ』の実現に寄与できれば」と語った。

大学と市民が一体で 助け合うまちづくり
プログラムの最後には、現代教養センターの田島祥講師の司会で今年6月に実施された「市民による防災意見交換会」の成果を発表。当日参加した秦野市立大根中学校の生徒は、「避難生活では、協力し話し合い、考えをまとめ、形にして実践する『ピアサポートの心』が大事ではないかと思った」と述べた。

フォーラム実行委員長の高橋栄一さんは、「東海大の先生方のお話は実践的な内容だった。今後も防災意識の高揚という灯を消さないよう、市民が一体となって頑張りたい」と話していた。

 
(写真上)基調講演で山村氏は、熊本地震の被災地視察につい触れながら、「災害に備え、自助、共助、公助の防災ネットワークに加えて、『近助』が大切。近くで助け合う関係で包み込む社会をつくるべき」と熱弁をふるった
(写真下)市民による防災意見交換会の成果も発表