News:付属諸学校
2016年11月1日号
科目ごとに授業力向上を図る
首都圏の付属校教員が連携

首都圏にある付属高校・中等部が中心となって、教員の授業力向上を目指す教科研修会「高めあい」がスタートした。教科ごとに1年に1度、付属浦安高校、付属相模高校、付属高輪台高校、付属市原望洋高校、菅生高校を会場に研修会を実施。そのほかの地域にある付属高校・中等部の教員も参加する、学園が一体となった取り組みだ。10月21日には、初回となる理科の研修会が浦安高で開かれた。

教育現場では近年、文部科学省の指針によりアクティブラーニングやICT機器の導入など新たな手法が取り入れられている。「高めあい」は、各付属高の授業を見学し合いながら、教科ごとの課題を共有し、お互いに教育力を“高めあう”ために企画された。

浦安高での理科研修会には、同校の全理科教員のほかに各付属校から14人が参加。研究授業や外部講師を招いて講演会が実施された。運営にあたった古瀬哲也副校長は、「授業の見学やほかの教員の前で指導する経験は、授業力向上に欠かせません。学園のスケールメリットを生かす機会にもなります」と語る。

午前中の研究授業では、浦安高の峯岸健文教諭が「課題研究・探究活動」と題して3年生による研究発表会を実施した。この授業では、春学期や夏季休暇を使い、生徒がそれぞれに興味のあるテーマについて理科の授業で学んだ知識を生かして研究してきた。

「汚れを落とすのに適した調味料は?」「原宿のカフェに負けないふわふわもちもちパンケーキを作るには?」といった疑問についての成果発表を聞いた教員は、「進路が決まった3年生の学習意欲を下げることのないよう、それぞれが興味のある話題を決め、学びへの関心を持続させる面白い内容でした」と話した。

教員たちは中学生を対象にした鶏頭の解剖実験やアクティブラーニング形式で金属の特徴を学ぶ研究授業も見学。午後には、参加者同士の意見交換や大妻女子大学教職総合支援センターの上山敏所長による研究授業の講評、「次期学習指導要領を見据えた21世紀型理科教育」についての講演も行われた。

参加者からは、「外部からの講師を招くことで学外からの意見も聞くことができ、参考になった」「付属各校の教員同士のつながりを深め、よりよい授業につなげたい」といった感想が聞かれた。11月には、高輪台高(国語)、相模高(英語)、市原望洋高(数学)で研修会が開かれる。
 
(写真上)鶏頭の解剖実験では教員たちが各テーブルを回り、生徒の様子を見学
(写真下)浦安高の生徒がほかの付属高の教員からアドバイスを受ける場面も