News:学生
2016年12月1日号
大船渡の「結の道」第1期が開通
地域を結び、津波到達ラインを知らせる
 

地域を結ぶ道を防災にも活用しよう――チャレンジセンター「3・11生活復興支援プロジェクト」が11月13日、岩手県大船渡市三陸町越喜来泊地区で「結の道・第一期開通式」を開催した。東日本大震災からの復興支援を目的に同地区で継続的に活動してきたプロジェクトでは、防災集団移転促進事業で高台と低地に分断された住宅地間に新しく遊歩道を整備し、両者の距離を縮めようと2013年度に「結の道」を計画。道で津波の到達したラインを示すことで、日常からその高さを認識し災害時の避難に役立ててもらおうと進めてきた。
 
学生たちは、幅約1メートルの道に沿って雑草を取り除き、ウッドチップを敷設。今年度は全長800メートルのうち約250メートルが開通した。さらに住民が津波で流された橋を、道の整備と同時期に架け直した「結の橋」も完成。開通式は、住民に道と橋を散策路として活用してもらうことを目的に実施された。
 
式では関係者のあいさつに続いて区長の林明さんとプロジェクトアドバイザーの杉本洋文教授(工学部)らによるテープカットが行われ、住民と学生が結の道の歩き心地を確かめた。また、当日は泊区公民館を会場に、地域の特産物を生かした料理で親睦を深める「食まつり」も開かれた。
 
企画責任者の澤田侑大さん(工学部2年)は、「今年8月から集中的に作業したことで一つの節目を迎えることができました。全面開通に向けて活動を続けていく」と語っていた。
 
(写真)道と橋の完成を祝おうと、多くの住民が参加した