News:教育
2017年1月1日号
教員と学生が“よい授業”を考える
教育支援センターが公開シンポジウム

学生と教員、それぞれの立場から「よい授業」について語り合い、大学の教育力向上につなげよう――。教育支援センター主催の教職員・学生協同公開シンポジウム「授業についてのシンポジウム〜みんなで創る理想の学び〜」が昨年12月6日、湘南校舎で開催された。山田清志学長をはじめ100人をこえる学生や教職員が参加。魅力的に感じる授業のポイントや実践例などについて意見交換した。

はじめに同センターの芳川玲子所長がシンポジウムの目的を説明し、「社会のニーズが多様化する中、専門的な知識を深く身につけるだけでなく、社会の変化に柔軟に対応できる能力が必要になっている。そうした力を身につけられる授業とは何かを考えるきっかけにしたい」と語った。同センターでは約10 年前に授業改善に関するシンポジウムを開いており、今回が2回目。実施にあたっては東海大学の学生と教員から授業のあり方に関するアンケートを収集。学生と教員それぞれにワーキンググループをつくり、11月から、魅力的に感じる授業の形態について、互いの経験や実践例を踏まえながら議論してきた。

シンポジウムでは、理学部の山本義郎教授がアンケートの分析結果を報告。「教員は幅広い教養や学ぶ喜びを感じてほしいと考えている一方、学生は受講マナーが守られ、板書の見やすい授業を評価する傾向にある」と語った。

続いてワーキンググループの代表者3人ずつが登壇。学生からは、「距離感のとり方が上手な先生の授業は受けやすい」「個々の学生に目を向け、正当に評価してくれる先生に魅力を感じる」といった声が聞かれた。

一方、教員は、大人数の授業でも少人数でのグループワークを取り入れることで学生のやる気を喚起できている事例や、アクティブ・ラーニングの手法を取り入れることで学生の知識定着度を高める取り組みを紹介。最後に全員が登壇して、双方が魅力を感じる授業のつくり方について語り合った。

芳川所長は、「今回の取り組みを通して、よりよい学習環境の実現には互いの信頼が重要だとあらためて明らかになった。シンポジウムの成果をもとに、今後も授業改善に力を入れていきたい」と話している。
 
(写真上)ワーキンググループに参加した学生は、「議論を通して、多くの学生が授業に対してさまざまな要望を持っていることがわかった」「学部や学科単位でも議論の必要があると思う」と話していた
(写真下)講評では山田学長が、「学生と教員が車座で語り合う機会も設けたい」と語った