News:学生
2017年9月1日号
10年目の夏の援農活動始まる
阿蘇援農コミュニケーションプロジェクト
現場で今後につながる経験を

チャレンジセンター「阿蘇援農コミュニティープロジェクト」が、8月9日から9月18日にかけて、熊本県阿蘇市と産山村で夏の援農活動に取り組んでいる。夏季休暇を利用して行っているこの活動は、同プロジェクトが発足した2008年度から毎年実施しており、今年で10回目。今回は4日間から8日間の長期援農活動を計5回行い、延べ80人のメンバーが参加する。

同プロジェクトは、阿蘇地域(阿蘇市、産山村、南阿蘇村、高森町、西原村)の人手が不足している農家を訪ねて農作業を手伝っている。

総勢168人のメンバーのうち2年生が70人、1年生は58人と、この2年で下級生が数多く加わった。メンバーが増えたことで、今年度からは阿蘇地域に限らず、熊本市内の農家でも、週末の短期援農活動を行うなど活動の範囲を広げている。

副リーダーを務める足立潤さん(農学部3年)は、「人数が増えたので、活動の方法も変える必要がありました」と語る。幹部の人数を増やして、メンバー同士の意思疎通を円滑にするよう工夫したほか、7月19日には、メンバー内で「春の援農報告会」を初めて実施。4月からの活動内容を振り返ると同時に、プロジェクトの目的を再確認して、下級生に伝統を引き継いでいる。

「現地で聞く話は財産」生きた知識を教わる

今年度の夏の援農活動は、8月9日から13日に産山村で始まった。10人のメンバーが3軒の農家に分かれて、苗の植え替えや間引きなどの管理作業や農作物の収穫に取り組んだ。

花卉農家で活動したメンバーは、ゼラニウムの親株から挿し芽を切り取り、土に植え替える作業に励んだ。挿し芽の植え替えは1日で約3000本行うが、参加した足立さんは、「根気のいる作業をしている人がいるからこそ、お店で花を買うことができます。実際に農家で活動すると、狎犬た畸亮韻魘気錣襪海箸できるので、精いっぱい吸収したい」と話した。

産山村でイチゴやトマトなどを栽培する岩下博徳さんは援農活動について、「若い人と話すと元気が出ます。真面目に取り組んでもらえてありがたい」と笑顔で語り、「作業中に学生には厳しい言葉をかけることもあります。私も若いころは怒られながら、技術や知識を身につけてきました。少しでも今後につながる経験をしてもらいたい」と話す。

岩下さんの農場で活動した小野歩さん(同)は、「貴重な経験をさせてもらっているので、これからも力になりたい」と意気込んでいた。

 
(写真上)花卉農家では挿し芽の植え方を教わった
(写真下)イチゴの苗に水をまく小野さん