特集:東海大生200人に聞きました
2017年9月1日号
自分の「健康」考えてる?
若くて元気でも油断は禁物

超高齢化や医療費の増大が問題となる中、東海大学では2018年度に、健康を総合的にプロデュースできる人材を育成するため﹆健康学部を湘南校舎に設置する。健康関連の話題が連日のように報道される「健康ブーム」の今、大学生は自分の健康についてどの程度意識しているのだろうか? 東海大生200人に聞いた。 (構成・編集部)



「日ごろ生活する中で自分の健康について意識していますか?」との問いに「はい」と答えた学生は143人。「1日3食とる」89人、「十分な睡眠・休養をとる」60人など、71%が自身の健康を意識して行動しているという結果が出た。

厚生労働省が2014年に実施した健康意識に関する委託調査では、20歳から39歳で健康に気をつけて行動している人の割合が約45%だったことを鑑みると、東海大生は健康に対する意識が高いといえるだろう。

「栄養バランスのよい食事をする」も55人で、学生の多くが食事に留意しており、「定期的に運動する」「できるだけ歩く・階段を使う」を意識している学生もそれぞれ50人をこえ、運動の必要性も認識されているようだ。

また、「ストレスの解消法がある」が37人と、心の健康にも気をつけていることがうかがえる。

一方、「健康を意識していない」と答えた学生は57人で、その理由として、「面倒くさい」「元気で不調を感じない」「忙しくて忘れている」が上位を占めた。

健康意識は高いが実戦は難しい

しかし、食事について「意識している」と答えた学生も、悪いとわかっていながら「間食が多い」(国際文化学部2年・男子)、「コンビニの弁当で済ませてしまう」(教養学部2年・男子)など、気にはしていても実践は難しいという状況が見えてくる。

また、「健康診断結果を確認する」と答えた学生は14人にとどまり、数値による健康管理まで考えている学生は少ない。

「健康に悪いとわかっていながらついやってしまうこと」として最も多かったのは「夜ふかし」。「深夜に動画投稿サイトを見続ける」(情報通信学部1年・男子)、「夜中に甘いお菓子を食べる」(体育学部2年・女子)など、夜ふかしが健康によくないことを助長する傾向があるようだ。

多くの東海大生が健康について意識し、何が体によくないかも認識しているが、節制は難しい様子。日ごろ気をつけていることは継続しつつ、悪習慣を断つことを心がけてみてはいかがだろう?もちろん、ストレスにならない程度に。

【先生に聞く】大学の健康診断を活用して
健康推進センター 灰田宗孝 所長(医療技術短期大学学長)

自分の健康を意識している学生が約7割いるという結果は、うれしい驚きでした。テレビや雑誌などが健康関連の話題を数多く取り上げていることも要因でしょう。

東海大学では、体育学部を定年退職された小澤治夫先生を中心とした教員が、「早寝早起き朝ご飯、テレビを止めて外遊び」をスローガンとして付属高校や中等部で健康の大切さを訴えてきました。こうした講演が生徒や保護者、特に指導する教員に浸透し、学生の意識を高める一因となったのかもしれません。

一方で、「健康診断結果を確認する」と答えた学生が14人と少なかったのは気になります。自分の体の状況を客観的に知っておくためにも、各校舎の健康推進室が実施する健康診断は毎年受診してください。就職活動に必要な健康診断書は1通100円で発行しますので、4年生はぜひ活用してほしいと思います。

試験間際などに夜ふかしをする学生が多いようですが、慢性的な睡眠不足は問題です。大切なのは授業に集中し、課題を後回しにしないといった自己コントロール。それが前頭葉を発達させ、目標に意識を集中する「目的志向型行動」を可能にします。授業に集中してこつこつ勉強すれば、夜ふかしも減るでしょう。

学生たちの声から
Q.健康に悪いとわかっていながら、ついやってしまうことは?
▶ ファストフードをよく利用する。夕飯を食べてすぐに寝る(工学部2年・男子)
▶ たばこの害はよくわかっていますが、普段の勉強やアルバイトのストレス解消法の一つとしてやめられません(文学部2年・男子)
▶ 遅い時間に食べ物を口にしてしまう。ラーメンや甘いものを食べすぎ、間食が多い(体育学部2年・女子)
▶ 徹夜で酒を飲んでしまう。コンビニの弁当に頼り、野菜を食べない(海洋学部3年・男子)
▶ 長時間ゲームをして夜ふかしする(生物学部2年・男子)
▶ 野菜が嫌いで偏食ぎみ。一人暮らしで家事もあまりしないので、生活習慣が乱れがち(健康科学部3年・女子)
▶ エアコンや電気をつけたまま寝ていることがしばしばある(情報通信学部2年・男子)
▶ 海洋実習の際に残飯が出るのがいやで、食べすぎてしまう。水分補給を怠りがち(海洋学部4年・男子)
▶ 姿勢が崩れる(体育学部4年・男子)
▶ ジャンクフードやカップ麺が無性に食べたくなるが、これからはやめようと思う。文理共通科目で食と健康に関する授業があり、体のことを思うと本当に食べないほうがいいと思った(農学部1年・女子)
▶ 家から最寄りの駅まで歩いて15分程度の距離なのに、バスを利用する(医学部6年・女子)
▶ 夜中まで長時間スマートフォンを使うことが多い。こつこつやればいいのにギリギリになってリポートに取りかかり、徹夜してしまう(政治経済学部2年・女子)
▶ お風呂を出た後すぐに髪の毛を乾かさない(文学部2年・女子)
▶ 帰宅が遅いので、夕飯を食べると太ると思い、お酒で済ませる(文学部2年・女子)
▶ 塩分や糖分が多いものやお菓子を食べすぎる(理学部1年・男子)
▶ 時期により食べる量が異常に増減し、おなかがすくと時間を気にせずに食べてしまう(農学部3年・女子)
▶ 湯船につからず、シャワーのみで済ませることが多い(医学部1年・女子)

 
【学生アンケート調査】●調査期間:2017年7月中旬●調査対象者:東海大学在学生(湘南校舎124人、代々木校舎8人、高輪校舎10人、清水校舎15人、伊勢原校舎13人、熊本校舎21人、札幌校舎9人)●調査回答数:200人●調査方法:ヽ慇献皀縫拭爾縫瓠璽襪妊▲鵐院璽箸鯒杰し回答を得る▲ャンパス内でアンケート用紙を直接配布し回答を得る