News:研究
2018年1月1日号
環境大臣表彰を受賞
世界初のコンクリート技術で

工学部の笠井哲郎教授が中心となって、鹿島建設蠅隼囲太仍(株)、学校法人東海大学が取り組んでいる「廃棄生コン起源の再生セメントによる超低炭素コンクリートおよび鉄筋コンクリート部材の実現」が、平成29年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰の技術開発・製品化部門を受賞した。地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人や団体に贈られるもの。昨年12月4日に東京・霞が関のイイノホールで開催された授与式には、笠井教授のほか大学運営本部の利根川昭副本部長らが出席。利根川副本部長に環境省の渡嘉敷奈緒美副大臣から賞状が授与された。

受賞したのは、コンクリートの施工現場で必然的に生じる残余の生コン(戻りコンクリート)を再利用し、再生セメントを製造することに世界で初めて成功した技術。この材料に産業副産物混和材を混ぜると、一般的なセメントと同様の性能を発揮し、製造過程で発生する二酸化炭素量を約9割削減できる。笠井教授は昨年度も産官学連携功労者表彰の環境大臣賞を受賞。神奈川県内の工事現場でこのコンクリートが導入されるなど実用化も進んでいる。

笠井教授は、「今回の受賞は長年環境分野の研究を推進してきた東海大学の活動に対して贈られたものだと考えています。関東地方は膨大な戻りコンクリートが発生している反面、廃棄物処理施設を設置しづらいという課題を抱えています。まずは湘南地区で完全リサイクルを実現し、神奈川県、関東地方へと広げたい」と話している。

 
(写真)渡嘉敷副大臣(左)から賞状を授与される利根川副本部長