News:付属諸学校
2018年3月1日号
全国コンクールで入選続々
【相模高・中美術部】
中高一貫の創作活動で好成績

中高合わせて約60人の部員が創作活動に励む付属相模高校・同中等部の美術部。さまざまなコンクールに作品を応募し、今年度だけで100近い入選作品が生まれている。中でも、「絵を描くことが好きな気持ちがすごく伝わる」と顧問の山本博史教諭が語る3人は昨年夏に各種コンクールで入賞。作品と日ごろの活動に迫った。

「週3回の活動日は、部員が美術室に入りきらないので理科室も借りています」と山本教諭。フラスコなどの実験器具に石膏像や絵画が並ぶ中で、生徒たちは日々筆を走らせている。

「部員は皆向上心が高く日ごろからたくさん描いている。先輩方もずっと絵を描いていたイメージ」と話すのは高校3年生の大瀧貫太さん。「第74回全国学校秀作美術展」で最優秀賞にあたる文部科学大臣賞を受賞した作品「哀愁」は、神奈川県・江の島の海辺がモチーフとなっている。「大胆に色をのせて見応えのある絵に仕上げた。これまでで最も評価の高い賞なのでうれしい」と笑顔で語った。

「大瀧さんには普段からアドバイスをもらっている」と語る高校2年生の井上彩さんは、「第49回手紙作文コンクール」の絵手紙部門で、こちらも最優秀賞の文部科学大臣賞に選ばれた。やわらかい色合いで描き上げた作品=右写真=について、「夏休みに祖父の定食屋を手伝うと、休憩時間にコーヒーをいれてくれる。その風景を描くことで、日ごろの感謝の気持ちを伝えたかった」と振り返る。「祖父に受賞を伝えたら、すごく喜んでくれた」とほほえんだ。

目標掲げて創作活動 松前重義賞にも選出
同じように祖父への思いを描いたのは、中等部3年の岩瀬未佳さんだ。「第85回全国書画展覧会画の部」で準優勝にあたる文部科学大臣賞を受賞。「共働きの両親に代わって家事などを手伝ってくれる」という祖父の絵のタイトルは、『大好きなおじいちゃん』。優しくほほえむあたたかな表情が特徴だ。

3人はこれらの功績をたたえられ、今年度の松前重義賞文化部門個人の部で、最優秀賞(井上さん)、優秀賞(大瀧さん)、奨励賞(岩瀬さん)に選出された。山本教諭は、「入賞することが最終目的ではないが、目標にして創作することで計画的に作品をつくれるようになった」と、生徒たちの成長を語る。
 
また、大瀧さんは高校卒業後、東海大学教養学部芸術学科に進学予定。湘南校舎で新たな“目標”に突き進む。

 
(写真上)左から岩瀬さん、大瀧さん、井上さん。それぞれの作品とともに並ぶも井上さんの作品(下写真)は手元になかったため、「愛用のスケッチブックを持ってきました」