News:ひと
2011年4月1日号
裏方に徹した主将 日本一のバックアップ
女子バレーボール部主将兼学生コーチ
牧内 梓さん(2010年度体育学部卒)

笑顔で選手を励ます主将の顔と、厳しい表情でコートを見つめる学生コーチの顔。昨年度、女子バレーボール部の主将兼学生コーチを務めた牧内さんは、2つの顔を使い分けてチームをまとめ、支えてきた。学生コーチの仕事は主に練習時や試合前のサポート、データ収集、選手へのアドバイスだ。試合中は表情を引き締め、時には手を叩き、大声を上げてコートの士気を高める。一方で、「できるだけリラックスして試合に臨めるように」と試合前やセット間などには積極的に声をかけ、明るい笑顔で和ませる主将の顔ものぞかせた。

そんな牧内さんも学生コーチになった当初は「自分が何をするべきか、選手に何て声をかけたらいいのか分からなかった」という。主将との両立に戸惑い、コートに立てないもどかしさも感じた。転機になったのは同級生の存在だった。「“みんな主将についていくから自信を持て”と怒られ、開き直れた。コートに立てない分、どこにも負けないサポートをしよう」。

自身のことよりもチームを優先し、練習後も夜遅くまでデータ整理を続けた。授業で学んだことを取り入れるなど、練習方法も工夫した。「自分でプレーしたいという気持ちもあったけれど、チームの勝利を考えれば、自分の仕事はチームのために頑張ること」と裏方に徹し続けた。その姿に後輩たちは「日本一のバックアップをしてもらった」と口をそろえる。藤井壮浩監督(体育学部講師)も「このサポート力は後輩たちにも受け継いでもらいたい」と話す。最後の大会となった昨年12月の全日本インカレは準優勝に終わったが、「悔いはない。大学日本一は後輩たちに託します」と笑った。

牧内さんの信念を引き継いだ後輩たちが、大学日本一を目指し新たなシーズンに挑む。 (彩)