News:付属諸学校
2011年4月1日号
学園オリンピックに参加しよう!
高大連携の特色ある教育プログラム
各部門の募集がスタート

学園の付属校と東海大学の教員が一体となって若者の才能を伸ばす―。東海大学学園オリンピックの参加募集が4月1日から始まった。今回募集するのは、国語、数学、英語、芸術(造形・音楽)など文化部門の8部門で、学園の高校と中等部で学ぶ全生徒が対象。教員による審査などを通過すれば、5月と8月に実施されるセミナーに参加できる。日ごろ培った知識やスキルを生かし、積極的に応募しよう。

学園オリンピック(学オリ)は大学から中等部までの一貫教育体制を最大限に生かした、学園全体の教育活動として発展してきた。1964年に始まった当初はスポーツ大会として行われていたが、年々部門を充実。現在では理科や知的財産、ディベートなど9部門が設けられている。

学オリのメーンイベントは、全国から集まった付属校生が部門ごとに日ごろの学習成果を競い、伸ばし合う泊まり込みのセミナーや大会だ。毎年5月に芸術(音楽)部門、8月にはスポーツ部門がそれぞれ湘南校舎で、それ以外の7部門は8月に東海大学嬬恋高原研修センターで行われている。

文化部門のセミナーには例年、審査などを通過した約200人の生徒が参加。期間中には2次審査や試験も行われ、成績優秀者には学園の高等教育機関への特別奨励入学の道も用意されている。教員と寝食を共にしながら学び、他の付属校生や学年の垣根を超えて友情を深めることができる。

幅広い視点で学べる充実の教育内容

昨年7月31日から8月5日に嬬恋高原研修センターで実施された夏季セミナーでは、パントマイムで観察力などを磨く演劇ワークショップ(国語部門)や、商品開発を体験するオリジナルTシャツ作り(知的財産部門)、演出から小道具までを生徒がすべて手作りする英語劇(英語部門)などが行われた。いずれも知識を詰め込むだけではない、個性豊かな教育プログラムだ。

これらはすべて東海大学と付属校の教員から選ばれた企画・実行委員会で考え出したもの。部門ごとに教員10人程度の委員会が組織され、前年度の12月ごろから準備が進められている。委員会のメンバーは定期的に会合を行うほか、メーリングリストを使って日常的に意見を交換。過去のプログラムを参考にしつつ、「どうやったら学びの面白さを実感できるか」「参加した生徒同士が交流を深められるか」などのテーマで議論を重ね、全体の流れや具体的な内容を練り上げていく。

「専門分野にとらわれず、幅広い視点から学べるような工夫も心がけている」と話すのは、芸術(造形・音楽)部門の委員長を務める教養学部の梶井龍太郎学部長。例年5月初旬に3日間にわたって開催される芸術(音楽)部門のセミナーでは、演奏指導だけでなく、音楽史の講義や複数の学校から参加した生徒によるアンサンブルなども実施。「普段とは一味違う授業を受けられる」と、複数年連続して参加する生徒も多い。学オリを主管する初等中等教育課の栗原元次課長は、「より良い教育内容にしようと、先生方がアイデアを出し合って毎年プログラムを充実させている」と語る。

教員同士の信頼で学びの機会も多彩に

「大学と高校の教員が協力して準備することで、日常的にも連携しやすい人間関係ができるのも魅力」と語るのは、知的財産部門委員の笠井貴伸教諭(付属第五高校)。セミナーの準備を通して大学の教員とも信頼関係が結ばれ、生徒が高校の授業や部活動の中で調べごとをする際にも、大学の教員を気軽に紹介できるようになったという。

第五高では宗像市で開かれる「環境フェア」に市内の教育機関として唯一参加し、生徒が行った研究成果を発表している。「毎年異なるテーマを取り上げられるのも、大学の先生方の指導やサポートがあればこそ。これからも学園のネットワークを大切にしていきたい」と話す。学園オリンピックに限らず、付属校生を対象にした理科教室や大学入学前指導など、高大連携の取り組みは年々充実している。栗原課長は「これも互いの信頼関係があるからできること。この輪をさらに広げられるよう、今後も努力を続けていきたい」と話している。

先輩の声から〜自分の可能性を発見するチャンス
藤原智香子さん(付属第三高校卒・芸術工学部2年)

私が参加した芸術(造形)部門のセミナーでは、多彩なプログラムを通して自分の新たな可能性を見つけることができました。作品について意見を交換したり、グループワークの中で、卒業後も付き合える仲間ができたことも収穫です。気軽な気持ちで応募してみて下さい。多くの発見が待っていますよ。

 
(写真上)昨年度の夏季セミナーで、理科部門は水槽を使った火山の噴火実験などに取り組んだ
(写真中)皆で協力して作った英語劇を発表する英語部門の参加者たち
(写真下)昨年8月に湘南校舎で開催された付属校生対象の理科教室の様子