News:スポーツ
2011年4月1日号
アスリートのこだわり!
相棒の出来が勝敗を分ける

日本一、世界一を目指して日々の練習に励んでいる東海大学のアスリートたち。幼いころから競技に打ち込んできた彼らにとって、試合や練習で使用する道具は独自のこだわりを持つ、欠かせない“相棒”だ。各校舎で活躍する選手たちに、そのこだわりを聞いた。

試合の自信を生む竹刀

倉又 基さん(体育学部4年)

剣道部の男子主将として105人の部員を率いる倉又さん。竹刀には繊細なこだわりがある。性別や年代に応じて長さの上限と重さの下限が決められている竹刀だが、柄つ かの長さや太さ、バランスの位置などの規定はない。「僕の場合、先の方が重く、柄は左手で握る部分が細め、右手部分が太めの竹刀が好み。思い通りに使うために、このこだわりは外せません」

倉又さんが両親の勧めで剣道を始めたのは、幼稚園のころ。面白くてたまらなくなり、中学校の入学祝いに剣道具一式を買ってもらった。「初めて自分だけの竹刀を持てたときのうれしさは忘れない。道具を大切にする心が芽生えました」。その竹刀で、中学生の道場対抗全国大会にも出場した。

倉又さんは今、試合用3本と練習用3本の竹刀を使い分けている。4つ割りにした竹で作られている竹刀は、激しく打ち込むと一度で破損してしまうこともある。「練習用の竹刀は、他の竹刀の竹を入れ替えて使い回します。竹の癖を見極めながら微妙に調整し、緩みがあれば直す」と言う。修理も手入れもすべて自分でやるうちに、竹刀が自分のものになっていく。

一方、試合や遠征で使う竹刀は、けいこで使わない。「汚れた道具は相手に対して失礼」と、礼儀を重んじる剣道ならではのこだわりも。団体戦では一番手の「先鋒」として、チームを勢いづける倉又さん。「竹刀へのこだわりが自信につながる。目標は、全日本優勝です」

足元を固めてゴールを守る

佐久間 峻さん(国際文化学部4年)

180センチを超える長身と反射神経を生かして、札幌校舎サッカー部のキーパーとしてゴールを守る。「後ろにあいつがいるから安心できる。そう言われるようなプレーヤーになりたい」と語る。そんな佐久間さんがこだわる道具は、プーマ社の革製スパイク「Vコンストラクト供廚澄キーパーはサッカーで唯一手を使うポジション。だから、グローブにこだわりが? と思いきや、「正確にセービングするためには足元が一番大切です」とのこと。

「僕の持ち味は反射神経を生かしたプレー。グラウンドの状態が悪くて足元が滑ってしまったりすると、止められるはずのシュートを決められてしまう。そんなことがないよう、スパイクには気を使っています」。初めて履いて臨んだ試合でペナルティーキックを止め、難しいシュートもセーブするなど良いプレーをできたことも、このスパイクを使い続ける理由の一つだ。

「大切な道具なので、練習では絶対に使わない」とも言い切る。試合の前後には革製品を柔らかくするクリームを丁寧に塗り込んで、念入りに手入れすることも忘れない。「きちんと手入れをすれば、試合にも自信を持って臨める。おろそかにはできません」。今年の目標は、5月から行われる知事杯全道サッカー選手権大会での優勝だ。「できるだけ失点を少なくして、チームの勝利に貢献したい」と意気込んでいる。

履いた瞬間の直感を重視

小寺 舞さん(総合経営学部4年)

「履いた瞬間驚くほど足にフィットして、これだ! と直感で決めました(笑)」。九州女子バスケットボール部の主将を務める小寺さん。使う道具の少ないバスケットボールだからこそ、こだわるのはもちろんバスケットシューズだ。一言に“バッシュ”と言っても、クッション性、幅、重さ、デザインなどが少しずつ異なる。「バスケを始めたばかりのころは機能性などまったく分からなくて、友達と同じものを買っていました」。

しかし、「本当に自分の足に合ったものでないと、けがにつながることもある。手に取って、重さを感じて、履いてみる。購入するときは何軒もはしごしてしまいます。デザインももちろん大事ですが、最後はやはり、自分の足にフィットするかどうかですね」。現在愛用しているのは、昨秋購入したナイキ社のもの。「バッシュの寿命は半年ほど。またじっくり探しに行きます」

 
(写真上)新しい竹刀を買うときは、1時間以上かけて選ぶ
(写真中)「グローブのこだわりは?」との問いに、「同じプーマ製」とファッション性にも気を使う
(写真下)現在のバッシュは軽量で、足の甲の部分にゆとりがある