News:研究
2019年1月1日号
東海大初の社会連携講座開設
協和発酵キリンと連携

東海大学が昨年12月1日付で、医学部医学科内科学系腎・代謝内科学に社会連携講座「腎臓病総合病態解析講座」を開設。2022年3月までの3年4カ月にわたる共同研究を協和発酵キリン株式会社と開始した。社会連携講座は、民間企業などからの共同研究経費を受け、学術と社会の発展の推進および大学における教育研究の進展・充実を図る取り組み。東海大では今回初めて設置された。
 
内科学系腎・代謝内科学では同社の資金提供を受けて、15年12月から18年11月まで同名の寄付講座を設置。駒場大峰講師を中心に、骨・ミネラル代謝異常を中心とした慢性腎臓病の病態解明に取り組んできた。社会連携講座では寄付講座で得られた知見をさらに発展させ、創薬や治療法の開発につながる共同研究を進めていく。 
 
骨・ミネラル代謝異常は腎臓の機能低下に伴い発症する合併症の1つで、骨折のリスクが高まるほか、血管の石灰化により心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす。駒場講師は、腎機能低下により骨から分泌されるホルモンFGF23とその受容体であるKlothoに注目。腎不全患者の副甲状腺ではKlothoの発現が低下していることを発見し、これが骨・ミネラル代謝異常の一因であることなどを報告してきた。
 
駒場講師は、「FGF23の分泌調整機構やKlothoの病態生理的役割を解明するのが当面の目標です。同社と協力しながら腎臓病医療の発展に貢献したい」と話している。

 
(写真)「学内の研究者とも連携し、研究を加速させたい」と駒場講師