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2019年1月1日号
全員でつかんだ大学日本一
“勝つ文化”根づかせ

男子バスケットボール部が、昨年12月10日から16日まで大田区総合体育館などで開催された全日本大学選手権大会(全日本インカレ)で、5年ぶりの優勝を飾った。関東大学リーグ戦を制した勢いそのままに勝ち上がり、決勝では専修大学を88-70で下した。昨年の同大会5位から大きく躍進した。なお、最優秀選手賞に平岩玄選手(政治経済学部3年)、優秀選手賞に西田優大選手(体育学部2年)と八村阿蓮選手(同1年)が選ばれた。












初戦で新潟医療福祉大学を102-46で下すと、2回戦では九州産業大学に89―76、準々決勝では明治大学を84-51で下した。筑波大学との準決勝は前半はリードを許したが、後半に入り、平岩玄選手(政治経済学部3年)と八村阿蓮選手(体育学部1年)の活躍で11連続得点を奪い逆転に成功。75-59で勝利した。専修大学との決勝では、第1ピリオドから10点差をつけ、最後は88-0で優勝を手にした。 

昨年度の悔しさを知る上級生と新戦力がかみ合い手にした栄冠だった。平岩選手は、「競った場面で勝ちきれず、負のスパイラルにはまっていたので、練習から雰囲気を変えていこう、『勝つ文化』を築こうと取り組んできた」と振り返る。
 
時間を見つけては積極的に個人練習を行い、試合前のミーティングではその日のポイントを書き出して全員で共有した。笹倉怜寿選手(同3年)も、「何かを大きく変えるのではなく、チーム内のコミュニケーションを重視するなど、細かいところに目を向けてきた」と語る。 

リーグ戦の途中から大倉颯太選手(同1年)と八村選手がスタメンに定着。「4年生は“全力でバックアップします”と言ってサポートに徹してくれた。後輩の話をよく聞き、いいところを引き出してくれたからこそ、日本一になって卒業させたかった」と陸川章監督(体育学部教授)は語る。

「スタメンの平岩、笹倉、西田(優大・同2年)、大倉、八村がエースですが、途中出場した選手が活躍して流れを変え、5人の力を温存する時間もつくれた。2チーム組めるだけの選手がいるのが今年の強み」と続けた。
 
悲願の大学日本一を果たし、内田旦人主将(同4年)は試合後の優勝キャプテンインタビューで、「皆で笑って終われてうれしいです。来年度以降も優勝してくれるように願っています」と語った。 なお、同大会には札幌校舎男子部も出場したが、初戦で神奈川大学に54-92で敗れた。

【Close up HERO】一歩ずつ真の大黒柱へ
平岩 玄選手(政治経済学部3年)

リーグ戦、全日本インカレともに最優秀選手賞に輝いた平岩選手は、2メートルと恵まれた身長に加え、高い判断力で1年時から攻守にわたり活躍してきた。春先には特別指定選手制度でBリーグの琉球ゴールデンキングスの試合に出場。レベルの高い環境下で、「プレーの幅を広げなければならない」と自身のスキルのすべてをぶつけ、磨きをかけてきた。

その成果はリーグ戦で発揮された。ゴール下で見せる攻守は留学生選手相手にも引けを取らず、春から取り組んできたアウトサイドからのシュートも試合を重ねるたびに精度が増した。
 
全日本インカレでは、初戦から決勝までゲームリーダーとしてチームをまとめた。専修大との決勝では、ここぞの場面でスリーポイントシュートを決めて流れを生んだ。
 
「自分たちの持ち味であるディフェンスからリズムをつくれたことで、優勝につながったと思う」と笑顔で振り返る。
 
試合後の記者会見では陸川監督に、「この1年で大黒柱に成長してくれた。来年度は最上級生として、コート内外でチームをまとめてほしい」と発破をかけられた。
 
今オフには、Bリーグのアルバルク東京の特別指定選手として試合に出場する。さらなる進化を遂げ、全日本インカレ連覇を狙う。(取材=山野真隆・法学部4年)

 
(写真上)優勝トロフィーを手に喜ぶ選手たち
(写真中)ルーキーながら優秀選手賞に選ばれた八村選手
(写真下)平岩 玄選手 (政治経済学部3年)