News:学生
2019年4月1日号
有志の学生がレシピを開発
【健康学部】地域住民の健康に一役

健康学部健康マネジメント学科の森真理准教授が有志の1年生と栄養に関する5つのプロジェクトを立ち上げ、さまざまな活動を展開している。2月23日には食育のプロジェクトが湘南校舎で「体験食育講座」を開催。25日には、未病のプロジェクトが小田原百貨店大雄山店と連携して開発してきた「ロコモコ風アジバーグ丼!」が同店で販売された。

運動を頑張る子どもを支援 湘南で体験食育講座

食育講座は、連合後援会研究助成金地域連携部門の採択を受けた「湘南キャンパスから猗味しい食育疊信プロジェクト〜地域産品を利用した体験食育講座の企画実践活動〜」の一環で、中学、高校と運動部に所属していた学生7人が、「運動を頑張る子どもを食でサポートしたい」と森准教授の指導で勉強や研究を重ねて企画した。 

メーンは学生がこの日のために開発した弁当だ。昨夏、神奈川県下の野菜直売所「はだのじばさんず」を訪れて地元産の野菜を購入し、試作を繰り返してきた。リーダーの小林理玖さんは、「栄養価の計算が難しく、料理も最初はあまりおいしく作れなくて苦労した」と振り返る。試行錯誤を重ね、健康的な食生活に必要な和食の食材の頭文字を組み合わせた「まごわやさしい」と適塩を意識したレシピを完成させた。 

食育講座当日は、地域住民や教職員ら約20人が参加。学生が「実は簡単!子どもの食育」をテーマに講義し、弁当を試食した後、栄養に関する○×クイズで学びを深めた。会場で配布された資料には、弁当のレシピだけでなく普段の食事に取り入れられる料理も紹介。参加者からは「子ども食堂で働いているので参考にしたい」「学生たちがしっかりと勉強して説明してくれたのでよくわかった」という声が聞かれた。
 
石井伽奈さんは、「活動を通して食に対する考え方も大きく変わり、今では自分で味噌汁を作るなど食生活にも気を配っています。今後も多くの人に知識を広めていきたい」と語った。

ME-BYOを改善 ロコモコ風アジバーグ丼!

「東海大学健康学部の学生が考えたアジバーグ丼はいかがですか?」。店内に学生の声が響く。
 
平成30年度神奈川県県西地域大学連携事業に採択された「健康を学ぶ学生が提案するME-BYO改善のための科学的根拠に基づく食レシピの提案」の一環で、学生たちは昨年6月ごろに未病のプロジェクトを立ち上げた。神奈川県大井町の「BiOTOP!A me-byovalley」を訪れて未病について学んだほか、小田原漁港で魚に含まれる栄養素や地魚の説明を受け、レシピを考えてきた。
 
リーダーの黒沢舞乃さんは、「漁港で『小田原はアジが有名でおいしいく、骨ごとすり身にできる』と教えてもらい、主菜はアジバーグに決めました。試作をして、味を改良しながら丼一つで1食分の栄養を摂れるよう工夫した」と振り返る。
 

完成したロコモコ風アジバーグ丼!は1つ580円(税別)、50食限定で売り場に並べられ、学生たちの呼びかけには多くの買い物客が足を止め、試食に手を伸ばしていた。店内にはスポーツ栄養のプロジェクトの学生が貧血、適塩をチェックするコーナーなども設け、地域住民の健康相談にも答えた。
 
森准教授は、「約1年間、栄養に関心のある1期生とともに各プロジェクトに取り組んできました。学生たちは何事にも意欲的に取り組み、成長しながらレシピを完成させた」と語り、今後の活躍にも期待を寄せた。

 
(写真上から)
▼朝食と睡眠の関係や12歳以上の食塩摂取量の目安、1日350グラムの野菜を摂ることの大切さなどを語った
▼「タラの野菜あんかけ」「茄子のトマトグラタン」「かぼちゃの茶巾」などが入った弁当
▼笑顔で店頭に立ち試食販売をした学生たち
▼玉ねぎの旨味を生かし、醤油の量を減らしたソースで適塩に