Column:Interview
2019年8月1日号
日本分類会で優秀学生発表会
データ分析で野球を楽しむ
今田一希さん(大学院総合理工研究科2年)

大学院総合理工研究科(博士課程)2年の今田一希さんが、6月15、16日に実践女子大学で開かれた「日本分類会第38回大会」で「優秀学生発表賞」を受賞した。

データ分析に関する研究者・専門家を志す学生会員の症例を目的とした賞で、今田さんは「一般加法モデルを用いたストライクゾーンの歪みの違いによるピッチャーとキャッチャーの分類」と題した研究で選出された。

大学入学以来、野球に関するデータを分析する研究を進めてきた今田さん。統計の研究を始めたきっかけは、「プロ野球のドラフト会議で阪神タイガースが1位指名した選手が、ファンのひいき目ではなく優れていることを証明するにはデータが効果的だと思い、統計学を学べる大学を探した」と笑う。

理学部情報数理学科から大学に進み、スポーツに関する統計データを解析・表現する「スポーツデータ解析コンペティション」(主催=日本統計学会)に毎年参加。野球に関する多様なデータを分析し、入賞経験も豊富だ。

これらの研究実績は、「未来の野球選手のため」と話す今田さん。「たとえば往年の名捕手のストライクゾーンを分析し、ぎりぎりの球をストライクの判定に持ち込む『フレーミング』技術の傾向がわかれば手本にできる。未来の野球選手を育てるために、データの分析は大きな役割を果たす」と力説する。

「学会は自分のような研究者がいることを、国内外で知ってもらう重要な機会。さまざまな場所で収集・分析してきたデータを活用してもらいたい」

 
(写真)膨大なデータを収集・分析する“相棒”のノートパソコンと今田さん