Column:Interview
2019年9月1日号
【卒業生訪問!】バスケの最高峰でコーチング
NBAフェニックスサンズ
スポーツサイエンティスト/アシスタントストレングスコーチ
玉川康平さん(体育学部2012年度卒)


日本人選手がNBAドラフトで指名を受け、バスケットボールに世間の注目が集まる中、コーチとして同じ舞台に挑戦する卒業生がいる。東海大学男子バスケットボール部出身の玉川康平さんは、卒業後単身アメリカに渡り、今年7月にNBAフェニックスサンズとコーチ契約。「スポーツサイエンティスト」「アシスタントストレングスコーチ」の2役で、選手のコンディション管理やトレーニング指導を担当する。
 
玉川さんは2009年に、選手として東海大バスケ部に入部。しかし3年時に右足首を故障し、最後の1年はストレングスコーチに転向した。
 
「選手からトレーナーになるのは、想像していたよりも簡単ではありませんでした。卒業したらバスケから離れて、教員になろうと考え勉強していました」
 
しかしその年、日本代表の田中大貴選手(13年度卒・アルバルク東京)らを擁するチームは躍進。圧倒的な強さで、6年ぶりの全日本大学選手権大会優勝を果たし、「自分がコートに立っていなくてもうれしくて、あらためて『バスケって面白い』と感じた。トレーナーとしてバスケにかかわり続けたいと思い直した瞬間でした」。 

最新のトレーニング理論を学ぶために留学したアメリカでは、オリンピックトレーニングセンターのアシスタントトレーナーに挑戦。障害者アスリートの指導を担当し、多様な選手への理解が深まり指導の幅が広がった。
 
その後は指導に関する資格をいくつか取得し、今年1月にカリフォルニア州・スタンフォード大学でスポーツパフォーマンスアシスタントを経験。多様な競技の指導に携わり、6月に参加したNBAのカンファレンスでサンズから誘いを受けた。
 
最高峰の舞台で常に意識しているのは、東海大バスケ部の陸川章監督(体育学部教授)から受け継いだ、「チームはファミリー」という考え方。「陸さんの口癖が、いつの間にか自分の当たり前になっていた。サンズのファミリーとして、新しいチームがこれからつくり上げる“文化”の一員になりたい」

 
(写真)渡米して7年目を迎える今年、夢の舞台に挑戦する