News:付属諸学校
2019年9月1日号
【夏季セミナー】7部門に163人が参加
仲間と才能を磨く

学校法人東海大学が、学園の付属中高生を対象に毎年実施している学園オリンピック夏季セミナー。今年度も7月31日から8月5日まで東海大学嬬恋高原研修センターで開催され、国語や数学など7部門に163人が参加した。8月6日から8日には、湘南校舎などで学園オリンピックスポーツ大会や東海大学高校生徒会会長会議なども行われ、学園の仲間とそれぞれの才能に磨きをかけた。

「昨年も参加して、面白い授業が受けられるだけでなく日本全国に友人ができたのがとてもうれしかった」と話すのは、英語部門の安庭大翔さん(付属市原望洋高校3年)。5泊6日の夏季セミナーでは、各教育機関の教員が部門ごとに練り上げた独自のプログラムに仲間たちと協力しながら挑戦する。
 
英語部門は、期間中日本語で話すことが禁止され、教員とのコミュニケーションはもちろん、生徒同士の会話もすべて英語で行う。プログラムでは、ジェスチャーやコミュニケーションの方法をネイティヴの教員から習いながら、映画の撮影に挑戦した。
 
安庭さんは、「英語だけで生活する経験は留学をしなければなかなかできない。夏季セミナーは、自分の人生観を変えるくらい大きな経験になりました」と充実した表情を見せていた。

嬬恋の自然を生かした 多彩なプログラム 

理科部門は、2020年に完成予定の八ッ場ダムの建設現場を見学。通常では入れないエリアなどにも特別に足を運び、水の活用方法や水力発電の方法について学びを深めた。また、研修センター周辺の水辺にすむサンショウウオや昆虫の採集にも挑戦。センターへと持ち帰り、スケッチをしながら、それぞれの特徴を学んだ。石川伸之介さん(付属高輪台高校3年)は、「私が好きな物理だけでなく、夏季セミナーは地学や生物など多様な分野を学べるのでとても勉強になります」と笑顔を見せていた。
 

国語部門では、研修センターからバラギ湖までを散策して俳句を詠む「嬬恋吟行」や、エッセイや小説などの執筆に挑戦。4日目の夜には、屋外で是枝裕和監督の『歩いても 歩いても』を鑑賞。国内外で13もの賞を獲得したホームドラマを見た生徒たちは、「すべてを真っすぐに表現する必要がないことを学んだ」「一つひとつのせりふが印象深く、とても勉強になった」と話していた。

正解のない課題 仲間と協力して挑戦

知的財産部門では、竹ひごや工作用紙などを使ったF1カーで走行距離を競い合ったほか、生卵を約5メートルの高さから落としても割れない保護材づくり「エッグドロップコンテスト」に取り組んだ。今年で5回目の参加となった尾花大輔さん(付属相模高校2年)は、「F1カーやエッグドロップコンテストに毎年挑戦していますが、使用できる材料などルールが毎回変わるので、とても楽しみにしていました。来年も参加して中等部・高校での“皆勤賞”を目指したい」と笑顔で話した。
 
数学部門は、正多角形を決められた数のひし形で分割したり、パズルを使って数式を解いたりしながら、日ごろの授業とは違った視点で学びを深めた。
 
また、芸術(造形)部門は胸像のデッサンなどに取り組んだほか、コマ撮りの映像制作にも挑戦。個性豊かな作品が完成した。ディベート部門は「日本は救急車の利用を有料化するべきか」をテーマにおのおの調査資料を持ち寄り、より説得力のある立論を作るため議論を重ねていた。
 
5日目の夜には「さよならパーティー」が開かれ、各部門の生徒が映像やスライド、劇などで成果を発表。続いてそれぞれの部門に分かれ、全参加者に修了証が授与された。
 
参加した生徒たちは、「初めは初対面の人たちに囲まれて緊張しましたが、6日間を過ごして、別れるのが寂しい」「貴重な経験ばかりで、忘れられない夏の思い出ができた。また来年も参加したい」と笑顔を見せた。最終日には、再会することを約束し合いながら、研修センターを後にしていた。

【スポーツ大会】相模高がアベックV 学生企画のセミナーも好評

各競技で熱戦が繰り広げられたスポーツ部門では、男女各8種目で総合優勝を競い合った。
 
昨年は台風に見舞われて中止の競技もあったが、今年は3日間晴天に恵まれ、選手一人ひとりが全力でプレー。付属相模高校が男子4種目、女子2種目で優勝し、総合優勝に輝いた。
 
運営には、体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の学生も参加。大塚製薬株式会社の協力を受け、学内各所でスポーツ飲料の提供ブースを設けたほか、各競技の結果をSNSで配信した。
 
また17号館ネクサスホールでは、スポーツ医科学研究所監修の「Sports Conditioning Seminar」が開かれた。スポーツ選手の競技力向上に必要な「心・技・体」を学ぶ参加型セミナーで、同研究所のスポーツサポートシステムに所属する学生がさまざまな企画を行った。

ブース企画では、筋力やジャンプ力を測り大学生選手と比較できるコーナーなどが設けられたほか、メンタルトレーニングに関するビデオも上映。ステージ企画では、健康学部の有賀誠司教授による「競技に活かす!体力トレーニング」や、学生による「緊急搬送!頭や首のケガが起こった時、あなたならどうする?」といった講演に多くの生徒が来場した。参加者は、「テーピングの巻き方を教えてもらったので実践したい」「講演の内容は勉強になることが多かった」と語った。

 
(写真上から)仲間と協力し、さまざまな難問に挑戦
▼八ッ場ダムの建設現場では廃線になった線路の上なども歩いた
▼嬬恋の涼しい気候の中で映画を鑑賞
▼各部門の様子
▼相模高は男子がソフトテニスなど4種目、女子はバスケと卓球で優勝
Key word 学園オリンピック
学校法人東海大学が学園の中高生を対象に、若い才能の早期発見と成長支援などを目的に実施している。1964年にスポーツ大会として始まった。夏季セミナーは国語、数学、理科、英語、芸術(造形)、知的財産、ディベートの7部門。芸術(音楽)部門は5月に湘南校舎で実施。