News:付属諸学校
2011年5月1日号
手作りカードを動物園に贈呈
楽しく学びながら英語力を磨く

4月5日に付属翔洋高校(静岡市)の2年生4人が静岡市立日本平動物園を訪れ、英語の動物解説カードを贈呈した。同校が推進する英語力育成への取り組みの一環として、昨年度の英語授業中に生徒約230人が作成したもの。当日はクラスごとにカードを束ねたファイル6冊を、同園の担当者に手渡した。

水浴びするアジア象や鮮やかなピンク色のフラミンゴ……。A4サイズのカードには動物のイラストとともに、体長や体重、好きな食べ物などの英文解説が付けられている。同園を訪れる外国人観光客に役立ててもらおうと、生徒一人ひとりが1種類ずつ動物を選び、図鑑や資料で習性などを調べて手作りした。

2005年度から07年度までSELHiの指定を受け、「英語を使える人材」の育成に取り組んできた翔洋高。特徴は、英語のコミュニケーション能力を高める「プロジェクト型」学習の導入だ。これまで静岡県の観光案内ホームページを英語で制作したり、近隣の観光施設の英語版パンフレットを作成するなど、地域とかかわりながら英語力向上に取り組んできた。今回のカード作りもその一環。生徒たちはカード完成までの過程を通して、楽しく学びながら英語コミュニケーション能力を磨いた。

「役立つ」実感がモチベーションに
カード作りにあたり、「解説はひとめで分かるよう簡潔な英文で書く」というルールを設定。「特徴をとらえやすいと思ってダチョウを選んだ」という渡邉和輝さんは、「いざ取りかかると、どうしても説明の英文が長くなってしまい苦労した」と振り返る。鈴木舞花さんも「どこにポイントを絞れば分かりやすくなるか迷った」と話す。だが、どれも同園の職員が「驚くほどよく特徴をとらえている」と感心する出来栄えだった。

「自分で作ったものが実際に役立つことを実感できると、英語学習の意欲はさらに上がる」と、指導にあたったクリストファー・アランジ教諭。生徒も「調べるうちに新しい知識が増え、英語が面白くなった」と口をそろえる。「今後も地域とのかかわりを深めながら、英語力の向上を図りたい」とアランジ教諭は語っている。

 
(写真上)マサイキリンの前で解説カードを披露

KeyWord 翔洋高SELHiの取り組み
「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)」は、文部科学省が英語教育推進校を指定する制度。指定校は3年間の助成を受け、英語の実践教育などを行う。翔洋高の「プロジェクト型」学習を中心に据えた英語教育は、文科省からも高く評価された。