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2019年11月1日号
BWSCで準優勝
【ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチーム】
日本勢トップの好成績

太陽の力だけを頼りに、3000キロ先のゴールを目指す―チャレンジセンター「ライトパワープロジェクト」のソーラーカーチームが、10月13日から20日までオーストラリアで開催された「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」(BWSC)に出場。最先端技術を用い、世界最速のソーラーカーの座を争うチャレンジャークラスで準優勝し、4チームが参戦した日本勢トップの好成績を残した。

世界から集う強豪と常にトップレベルの戦いを繰り広げてきた東海大学チーム。今大会では、有力チームの多くが人工衛星などに用いられる多接合化合物太陽電池を採用し、マシンの小型化、高速化を進める中、家庭用の太陽光発電でも使用されているシリコン系太陽電池を採用した。
 
不利な状況となったが、東レから供給された高強度炭素繊維素材「トレカ」を使用したCFRPボディや、ブリヂストン製のソーラーカー用タイヤ「ECOPIA with ologic」を搭載するなど、多数の国内有力企業から協力を得てマシン「19年型Tokai Challenger」を開発。17年型に続いて単胴型(モノハル型)の形状を採用することで空力性能の向上を図るとともに、マシンを極限まで軽量化して対抗策を練ってきた。

強風で上位にトラブル 安定性で順位をアップ
大会では、オーストラリア北部のダーウィンから予選6番手でスタートするも、ドイツ・アーヘン工科大学とアーヘン応用科学大学の「Team Sonnenwagen Aachene.V」とデッドヒートを繰り広げつつ、日を追うごとに順位を上げた。
 

終盤にかけてコース上に強い横風が吹きつけ、上位チームがコースアウトなどのトラブルに見舞われる中でも、Tokai Challengerは安定した走行を披露。砂嵐なども乗り越え、最後は優勝したベルギーの「Agoria Solar Team」とわずか11分18秒差でゴールのアデレードに到達した。
 
佐川耕平総監督(工学部助教)は、「この結果は、チームが世界に通用する技術を有することの証明。今後もさらに上位を狙えるよう取り組む」と話す。学生リーダーの武藤創さん(工学部4年)は、「高いチーム力でマシン開発から本番まで乗りきることができた」と充実した表情を見せた。

 
(写真上)佐川総監督ら教職員と学生メンバー、特別アドバイザーなど計28人のチームで歓喜のゴール
(写真下)荒野を駆けるTokai Challenger
Key word BWSC
ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジオーストラリア北端のダーウィンから南部のアデレードまで、約3000キロの公道を舞台として2年に1度開催される世界最高峰のソーラーカー大会。1987年に第1回大会が開催され、今回で15回目を迎えた。世界21の国と地域から、メーンとなるチャレンジャークラスの27チームをはじめ、実用化を目指すクルーザークラス、旧式のレギュレーションに沿ったアドベンチャークラスの3カテゴリーに計43チームがエントリーした。