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2019年12月1日号
湘南の野球部がベスト4
明治神宮大会に2チームが出場

湘南校舎と札幌キャンパスの硬式野球部が、11月15日から20日まで明治神宮野球場で開催された明治神宮大会に出場。両チームのスタンドには湘南校舎の応援団、吹奏楽研究会、チアリーディング部が駆けつけ、大きな声援を背に湘南野球部がベスト4、札幌野球部がベスト8となった。

【湘南】逆転で勝ち上がり 来季につながる経験

首都大学秋季リーグ戦で4連覇を果たした湘南野球部だったが、続く関東地区大学選手権大会は準優勝。準決勝で先発したエース山伊織選手(体育学部3年)がけがで戦線を離脱するなど、厳しい状況のまま4年ぶりの神宮大会を迎えた。
 
東北福祉大学との初戦は互いに点を取り合うシーソーゲームに。4回から登板した宮路悠良選手(健康学部2年)が粘投を見せ、8-8で迎えた9回裏に相手の4失策で決勝点をもぎ取った。

2回戦でも東海大の強力打線が爆発する。初戦後にけがで離脱した藤井健平選手(体育学部4年)に代わり、5番に入った小松勇輝選手(同1年)が3点を追う4回、2死二、三塁から変化球を右中間にはじき返す2点適時三塁打。大学初スタメンのルーキーは、「どんな球が来ても食らいつこうと思った。チームに勢いを与える一本を打ちたかった」と笑顔を見せた。

5回には竹内紘生選手(同2年)の二塁打から千野啓二郎選手(同4年)と杉崎成輝選手(同)の適時二塁打などで4点を加えて逆転。投げては3回途中からリリーフした松山仁彦選手(同3年)が無失点の好投で立て直し、7-3で勝利した。

関西大学との準決勝でも、3点を先制された直後の1回裏に小松選手の適時三塁打で2点を挙げる。その後は両チーム点を取り合い、6-6で無死一、二塁から始まるタイブレーク方式の延長戦にもつれ込んだが、7-8とあと一歩及ばず、ベスト4で大会を終えた。
 
安藤強監督(東海大学職員)は、「春の全日本大学選手権大会に続いてのベスト4は主将の長倉(=蓮・体育学部4年)を中心に選手たちが頑張ってきた成果。山を欠く苦しい大会だったが、下級生の投手陣が試合経験を積めたことは大きい」と語る。全試合でマスクをかぶった海野隆司選手(同)は、「投手陣のよさをもっと引き出していれば、と悔いが残る。後輩たちには経験を糧に全国ベスト4の壁を破り、日本一になってほしい」と期待を込めた。

【札幌】高沼選手が初完封

札幌学生秋季リーグ戦で優勝し、東京農業大学北海道オホーツクキャンパスとの代表決定戦に2勝1敗で勝利した札幌野球部。3年ぶりとなった神宮大会では初戦で大阪商業大学と対戦した。

リーグ戦で5勝1敗と大車輪の活躍を見せた高沼拓海選手(国際文化学部4年)が先発。初回から凡打の山を築き、1回と7回に5番・赤尾光祐選手(同3年)の適時打で挙げた2点を守り抜いた。「タイミングとキレで勝負することを意識した。早い回に点を取ってもらったので、自分のペースで投げられた」と被安打4での「人生初完封勝利」を喜んだ。

横手投げのフォームは「昨年の秋ごろ、練習中に捕手の井内(=駿・同4年)から言われて始めた。自分の投球フォームは骨盤が横に回転するので、腕を合わせるだけでしっくりきた。冬場に投げ込んでフォームを固めてきた」という。昨年まで1試合しか登板がなかった左腕が大きな勝利をもたらした。

2回戦では、優勝した慶應義塾大学に0-9(7回コールド)で敗れ、ベスト8となった。

「選手自身が考え、課題と向き合い、乗り越えてこそ強いチームになる」という日下部憲和監督(東海大学職員)の考えのもと、外石和也主将(国際文化学部3年)を中心に練習内容から話し合って決め、自主性を持ってチームをつくってきた。「目標の日本一に向けて、基礎から一つひとつ見直して取り組んでいきたい」と外石主将。リーグ戦から接戦を勝ち抜いてきた経験は、来春に生きるはずだ。

レモンのはちみつ漬けを観光学部生が差し入れ

両野球部が初戦を迎えた11月15 日と16日に観光学部生がレモンのはちみつ漬けを差し入れた。同学部の遠藤晃弘講師の研究室に所属する学生が、代々木校舎4号館の屋上にあるミツバチの巣箱で管理・採取してきたはちみつを使って手作りし、15日は札幌の外石和也主将(国際文化学部3年)に、16日は湘南の長倉主将と千野副主将、原田泰成選手(体育学部4年)に神宮球場で手渡した=写真。天野水月さん(観光学部4年)は、「同じ大学で学ぶ選手たちを応援しようと、ここ数年は春と秋の全国大会の際に差し入れています。少しでも応援する気持ちが伝われば」と語った。

 
(写真上)小松選手は関西大戦で2試合連続となる三塁打を放った
(写真下)最速140キロの直球にスライダーとツーシームを織り交ぜ完封勝利を収めた高沼投手