News:研究
2020年2月1日号
マルセル閣下賞に日本人初選出
学術団体アカデミー・フランセーズ

現代教養センターの東慎一郎准教授が、フランスの文芸・人文分野で最も権威ある学術団体アカデミー・フランセーズのマルセル閣下賞に日本人で初選出され、昨年12月12日に同国で開かれた表彰式に出席した。

同団体は、人文学、文芸、芸術の各分野の代表的専門家が集うフランス最古の学術団体で、17世紀にルイ13世の宰相リシュリューの指令で発足。文芸創作、評論、歴史学、社会学等の優れた業績に、毎年60件あまりの賞を授与している。マルセル閣下賞は第1回の1973年以来、前年に出版されたルネサンス関連の研究(歴史、文学、芸術、哲学等)から優れた2件に贈られてきた。過去にはフランスの著名なルネサンス思想研究者も多数選ばれている。

東准教授は一昨年、フランソワ・ラブレー・トゥール大学大学院に提出した博士論文に大幅に加筆修正して『16世紀の数学論』を出版。ラテン語の文献を読み込んでフランス語で書き上げた500ページ近い大作が評価された。「このような地味な研究が評価され、フランスで人文学がいかに重視されているかを実感しています。私の研究は、現代教養センターや前身の総合教育センターでの教育活動と先生方との議論からも刺激を得ています。研究の場を与えてくれた東海大学にも感謝しています」