Column:Interview
2020年2月1日号
国内最高峰・GT500で年間総合優勝
カーレーサー 山下健太選手(工学部動力機械工学科卒)

国内最高峰のカーレースGT500クラスで2019年度の総合チャンピオンに輝いた山下健太選手。4歳でカートを始め、工学部動力機械工学科を卒業後1年半で栄冠を勝ち取った。

「学生時代はレースで結果が残せず苦しいときもあった。その中でも、腐らずに積み重ねてきたことが結果につながった」と振り返る。

レースの世界は結果がすべて。本番が行われる2日前に現場に入ってからマシンやコースの状態を見て、ウイングの角度やエンジンの設定を変更し、走り方を考える。山下選手は現在、GT500だけでなく、世界耐久選手権、スーパーフォーミュラのチームにも所属しているため、レースごとに全く異なる性質のマシンで戦うことになる。

「限られた時間の中で、チームにいかに的確な情報を伝えられるかが重要。ライバルよりも速く走れて初めてチームの信頼が得られ、結果にもつながる。だからこそ、大学時代に車の構造についてしっかり学んだことが役に立っている」と話す。

武器はマシンに関する知識と常に変わらない「冷静さ」。GT500の戦いでは、下位に沈むこともあったが、チャンスを逃さず結果につなげてきた。「冷静さは天性のもの。ライバルと競っているときも、カッとなることはほとんどないですね」

だからこそ重要なのは、「オンとオフの切り替え」だという。「多くの場合、1レースは2時間ほどで終わりますが、体重が数キロ減るほど消耗します。さすがに、冷静さだけでは勝てない。休日は意識的に何も考えず、体を休めるようにしています。長く戦うためにはそうした工夫も大切です」

将来の目標は、ル・マン24時間レースでの優勝だ。「精いっぱい頑張らなければ届かない高い目標。表彰台のてっぺんに立って、世界が認めるドライバーになりたい」

 
(写真)山下選手が駆ったチーム「WAKO'S」のマシン。大嶋和也選手とのタッグで戦った