News:教育
2011年6月1日号
被災地の子どもに文房具を寄付
広報メディア学科の学生がチャレンジセンターと連携
自分たちに今、何ができるのか―。文学部広報メディア学科の学生たちが話し合いを重ね、一つの行動を起こした。チャレンジセンター「3・11生活復興支援プロジェクト」と連携した、東日本大震災で被災した子どもたちに中古文房具を届ける活動だ。5月1日から3日まで、文房具班・映像記録班の学生5人と教員が岩手県大船渡市を訪問。鉛筆や消しゴムなど文房具600セットとメッセージフラッグを現地の小学校に届けた。

学生たちは昨秋の建学祭で、近隣の商店街などから集めた中古文房具を東南アジアの子どもたちに送る活動を行った。「多くの方に協力をいただき、送りきれなかった文房具がまだ私たちの手元にありました。今回の震災を受け、これを被災地の子どもたちのために活用できないかと考えました」と文房具班リーダーの中島聖斗さん(2年)。

しかし、プロジェクト立ち上げに際して学生同士で話し合う中で、「今文房具が必要なのか」「水や食料が先なのでは?」といった声も上がったという。映像記録班リーダーの柏原有輝さん(3年)は、「震災を目の当たりにして、いち早く行動したいという思いはありました。でも本当に求められているものでないと意味がない。何度も話し合った」と振り返る。

インターネットなどで調べるうちに、文房具の需要があることは分かった。しかし、支援物資を集約している団体に問い合わせても、狠羝塗〞を受け入れてくれる先は見つからなかった。そんな折、3・11生活復興支援プロジェクトの応急公民館建設チームが、岩手県大船渡市まで文房具を運搬してくれることになり、以前から親交のあった日本ユニセフ協会の協力の下、同市の教育委員会を紹介してもらうことに。

そこから小学校へと呼びかけ、津波の被害を受けて合同授業を行っている市立蛸ノ浦小学校と甫嶺小学校に寄付することとなった。実際に現地へ届けに行った柏原さんは、「郵送ではなく直接渡しに行くことで、被災地の方々への思いを届けられればと考えました。今回限りの活動で終わらせず、今後も活動を続けていきたい」と話している。

“被災地の今”を学生の視点で伝える
広報メディア学科の学生たちは今、映像記録班が現地で撮影してきた映像を中心に、湘南ケーブルネットワークなど全国14局のケーブルテレビで隔月放送されている「ミネスタウェーブ」7月放送分『僕たちが見た3・11(仮題)』の制作を進めている。

番組の制作を担当している学生たちは、「自分たちの目で見て感じたことを、一人でも多くの人に伝えたい」と語った。なお、5月19日には湘南校舎で報告会を実施。番組の一部や写真を使って、学生たちが現地での様子を説明した。

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(写真上)「被害状況を目にして、最初はカメラを回すこともできなかった」という学生たち。自分たちが見たものを伝える大切さを感じていた
(写真下)小学校の教職員に直接手渡した