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2011年6月1日号
新体操・河津選手が西日本女王に
熊本県の大学で、しかも農学部で学ぶ、新体操界では“異色”の選手が西日本のトップに立った。河津花絵選手(2年)が5月6日から8日まで山口市で行われた西日本学生体操選手権大会新体操の部で、フープ、ボール、クラブで1位、リボンでも4位につけ、個人総合初優勝。“西日本学生女王”の称号に、「みんなの応援のおかげです」とはにかんだ。

中学生のころから全国レベルで活躍してきた選手だ。付属第二高校では主将を務めた3年時、足首の剥離骨折を押して出場したインターハイで、同校史上最高の団体5位も経験した。「大学で上を目指すなら関東の体育大学に行くのが一般的。でも私は小さいころから植物が好きで、農学の勉強をしたかった。けがもあったので、高校卒業と同時に競技はやめるつもりでした」

そんなとき、小学生のころから指導を仰ぐ中村純子氏(付属第二高校コーチ)の言葉が転機になった。「熊本の大学で新体操を続けた例はない。人がやったことのないことをやってみたら、と言われた。心のどこかで続けたい思いもあったので、農学を学びながら中村先生の下でできるならやってみようと思った」

現在は熊本市内の実家から阿蘇校舎に通い、授業後は第二高で練習に励んでいる。「同年代の選手も近くにいないし、勉強時間も削られる。今もやめたいと思うことは、しょっちゅうあります(笑)。でも、実習も新体操も楽しいから頑張れる」。8月には全日本学生選手権が控えている。「人に何かを伝えられる、印象に残る演技をしたい」。西日本女王は通過点だ。

 
8月の全日本学生選手権で上位12人に与えられる全日本選手権(11月)の出場権を狙う(写真=昨夏の全日本クラブ選手権)