News:教育
2011年7月1日号
海洋文明学科の航海実習で根室市を初訪問
地域のエコツーリズムを探る

海洋学部海洋文明学科の海洋実習が6月11日から20日まで行われ、同学科の学生、教職員計70人が学園の海洋調査研修船「望星丸」で北海道根室市を初めて訪問した。

望星丸を用いた「海洋実習」は、海洋学部の全学科で実施されている教育プログラム。海洋文明学科が初の陸上研修を行った根室市と海洋学部は、昨年6月に相互協力協定を結んでいる。この協定は、新産業創出を通じた地域振興などの分野で協力するもので、今回もその事業の一環。同市との共同研究テーマであるエコツーリズムの研究開発を目指している。

同学科では実習のテーマを「親潮の海を見る・聞く・触れる│北の海の自然と人々の暮らしを知ろう│」と設定。学科主任の山田吉彦教授は「校舎のある静岡が面する駿河湾を北上する黒潮と、北海道から南下する親潮による気候の違いや自然環境に触れることで、日本列島の多様性や海について深く考える機会とすることが目的」と話す。

11日に清水港を出港した望星丸は、14日に根室市花咲港に入港。同市の長谷川俊輔市長らの歓迎を受けた。根室滞在中の学生たちはグループに分かれて市内各所を訪問。北方四島交流センターの見学をはじめ、水産加工品の製造体験やネイチャーセンターでの野鳥観察などに取り組んだ。

山田教授は「学生たちは海を背景にした文化の多様性を感じてくれていたと思う。人と人のつながりから、実社会の構造を理解する機会になった」と振り返っている。なお14日には、望星丸船内で加藤登海洋学部長による講演会「今なぜ欧米では魚食ブームなのか?│食品の安全・安心の常識・非常識」や船内見学会も行われ、市民約50人が参加した。

 
(写真上)水産加工品の製造体験ではサンマの三枚おろしに挑戦
(写真下)北海道の大自然に触れた