News:付属諸学校
2011年8月1日号
高輪台高 文章を書く力を育成する
コンテストや朝読書を活用

生徒の「書く力」の育成を目指して、学園の各付属高校では小論文作成やレポート指導などの取り組みを行っている。なかでも付属高輪台高校・同中等部(港区)は、今年度の学校運営方針に「書き方指導」の充実を掲げ、積極的なプログラムを展開。7月1日には小論文と作文コンテストの表彰式が行われた。

小論文コンテストと作文コンテストはそれぞれ、高校1、2年生と中学生を対象に毎年行われている。生徒は当日与えられた論題について50分の制限時間内で400字の文章を作成。教員が審査し、学年ごとにグランプリと準グランプリを選出する。今年は5月25日に「100年後に伝えたい言葉」と「社会の中で生きる」の論題で実施。7月1日の表彰式では全校生徒の前で黒坂道生校長から、受賞した生徒10人に賞状が手渡された。

小論文コンテストが始まったのは10年ほど前。多くの生徒が志望する東海大学の推薦入試で小論文が課されることから、進路に対する生徒の意識を高めようとスタートした。「当初は単発のイベントでしたが、近年では生徒が授業などを通して培ってきた文章力を発揮する場になっている」と進路指導主任の梶野雄二教諭。中等部が開設された5年前からは作文コンテストも実施している。グランプリを取った日塔佳乃さん(中等部3年)は「作品が評価され、とても励みになった」と語る。

新聞各紙を利用し まとめる力を養う
コンテスト以外にも、生徒の文章力向上を図る教育を充実させてきた高輪台高。レポート作成や、時事問題について生徒自身が発表する機会などを、各教科の授業で積極的に取り入れている。昨年度からは、始業前の10分間で行う朝読書の時間を利用し、毎週木曜に新聞各紙のコラムを読んで200字の小論文を書く試みも始めた。

小論文コンテストでグランプリに輝いた秋元拓真さん(高校2年)は、「決められた時間内に文章をまとめる中で、短時間で文章の要点をつかみ、時事問題について自分なりの意見を持てるようになってきた」と語る。準グランプリの金枝理沙子さん(同)も、「自分の意見をまとめる力もついてきた。今回のコンテストでも規定の文章の中で意見を書ききることができ、成長を実感しています」と語る。梶野教諭は、「これまでの成果を継続しつつ、生徒の作品を指導事例として活用するなど、今後も文章力の育成に取り組んでいきたい」と話している。

 
(写真)2年前から実施している高輪台高の朝読書。生徒らは毎日熱心に読書やコラムの作成に取り組んでいる