News:学生
2011年8月1日号
被災地に届ける学生の思い
東日本大震災 各地で続く支援活動

東北地方太平洋沖地震の発生からもうすぐ5カ月が経過する。東海大学では各校舎の学生や教職員らが、震災直後から被災地支援に関する活動を展開し、依然として続けている。「今できることは何か」「何かしたい」「被災地のことを知ってほしい」――さまざまな思いがこもった活動を紹介する。

【湘南】子どもの笑顔のためにスポーツ用具を贈る

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の栗原毅教授のゼミに所属する学生が7月17日、湘南校舎で行われたラクロス部主催イベント「東海フェスティバル」で模擬店を出店。スムージーの販売を行った=右写真。東日本大震災の復興支援活動としてできることを、ゼミナールの授業内で考えて実施したもの。売上約4万円は、石巻スポーツ振興サポートセンターに送られ、サッカーボールやドッジボールに変えて被災地の子どもにプレゼントされる。

当日は日本体育大学との練習試合が行われた会場の一角にブースを設けて販売を実施、「お金だけでなく思いも届けたい」とメッセージボードへの記入も呼びかけた。責任者の保井江理佳さん(体育学部2年)は、「子どもたちに喜んでもらいたい一心でした」と笑顔を見せた。(取材=小平彩佳・文学部3年)

【旭川】硬式野球部が震災写真展を開催

旭川校舎の硬式野球部が7月19日から22日まで、「東日本大震災写真展」を同校舎で開催した=左写真。同部は今年3月、茨城県神栖市での春季キャンプ中に東北地方太平洋沖地震に被災。部員たちは地元市民の避難や避難所の設営を手伝った。今回は「自分たちが肌で経験した震災被害の大きさを、被災地から離れた旭川校舎の学生や教職員にも知ってもらい、今何ができるのかを考えるきっかけにしてほしい」と企画した。

NPO法人アジアチャイルドサポートの池間哲郎代表から提供を受けた写真37点を展示。がれきの上に横倒しになった電車の車両や、土台を残してさら地になってしまった住居跡の写真を、学生や教職員が熱心に鑑賞する姿が見られた。

第42回海外研修航海参加者がフリマに出店

船上で培った団結力で、被災地を支援する――。今年3月27日まで実施された「第42回海外研修航海」に参加した学生たちが、6月25日に代々木公園で行われたフリーマーケットに参加=右写真。9月10日には小金井公園で2回目の活動を行う予定で、売り上げを義援金として被災地に送る。

「海外研修航海」は、学校法人東海大学の特色ある教育プログラムの一つ。3月11日の東北地方太平洋沖地震発生当時、太平洋上にいた研修団は船内で募金活動などを行った。学生たちは帰港後も定期的に集まり、支援活動の継続を検討してきた。今回は陸上での最初の活動として、全国各地にいる研修参加学生にメールなどで協力を呼びかけ、集まった約150着の衣服を販売した。

宮城県山元町出身で、今回の活動のリーダーを務める佐藤裕介さん(教養学部3年)は「5月に地元へボランティアに行きましたが、被災地ではない場所でできることは、義援金を送ることだと感じた。今後も皆と協力して、少しでも被災地の方々の力になれるように活動していきたい」と話している。

【湘南】文連が“祭り”で支援 何かしたいを現実に

湘南校舎の文化系サークル27団体が所属する文化部連合会が、7月10日に小田急線東海大学前駅前で、東日本大震災の復興を支援する「なにかし大祭」を開催。約200人の学生が参加し、飲食物の販売や活動内容の展示、ライブパフォーマンスなど、さまざまな企画を通して来場者に支援を呼びかけた。


「被災地のために何かしたい。でも何が必要か分からない。そう考えた時に、義援金を送って被災者が必要とするものを買ってもらうことが一番だと思った」と文化部連合会常任委員長の田中優さん(探検会・理学部4年)は言う。

企画責任者の渡邉拓也さん(漫画研究会・工学部3年)は、「お客さんが楽しんでくれてよかった。会場で集めた募金と収益合わせて12万円は日本赤十字社を通して被災地に送ります」と話していた。